JPスタイルは、ペットラインという日本の会社が製造販売している、腸内環境を整える成分が配合されたドッグフードです。
「商品名は聞いたことがあるけれど、本当に信頼できるの?」「愛犬とドッグフードとの相性は良いだろうか?」と不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、JPスタイルを「原材料、成分、価格、安全性、利便性」の5つの項目で評価しています。また、解析結果だけでなく、JPスタイルの特徴や評判なども紹介しています。
JPスタイルの解析結果
総合評価:2.55点
(Dランク)
ただし、小麦やが第一原材料で、そのほかにも犬の体となっているなど、原材料の面で減点が目立っているね。
ぜひ、JPスタイルよりも総合得点が高いSランクのフードもチェックしよう!
JPスタイルは、ペットラインという日本の会社が製造販売しているドッグフードです。
解析のうえで「評価された点」と「懸念となった点」をまとめると、以下のようになります。
評価された点 | |
---|---|
● 国内で製造 ● 価格が非常に安い ● 重さの種類が多数(900g,2.1kg,4.2kg) ● 商品バリエーションが多数 ● Amazon・楽天で購入できる | |
懸念となった点 | |
● 第一原材料が小麦 ● チキンミール、チキンレバーパウダーを使用している ● 脱脂大豆を使用している ● ビートパルプを使用している ● ホミニーフィードを使用している ● 脱脂米糠を使用している ● 粗タンパク質がやや少なめ ● 粗繊維がやや多め ● お試しパックがない ● 定期購入や初回割引がない |
JPスタイルの原材料の得点は0.00点となりました。
危険な添加物はないものの、小麦全粒粉が第一原材料で、大豆やミールなど、犬の体への負担が心配な原材料が多数使われているため、大幅な減点となっています。
小麦全粒粉の減点について | |
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小麦全粒粉とは、小麦の胚や皮などまですべて粉にしたものです。 小麦は、犬がアレルギーを引き起こしやすい原材料であるため、与える際は注意が必要です。また小麦に含まれるグルテンは消化しにくく、愛犬のお腹に負担をかけてしまいます。 | |
チキンミールの減点について | |
チキンミールには粗悪な原料が用いられている可能性があります。粗悪な原料とは、人間用には認められていないような、いわゆる4Dミートなどです。 このような原料が入っているドッグフードを食べ続けていると、犬の健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。 | |
脱脂大豆の減点について | |
脱脂大豆とは、大豆を加工した後に残る搾りかすのことです。 栄養分が少ない上、消化もしにくいため、下痢などの消化不良を起こしたり、免疫力が低下したりする可能性があります。 | |
ビートパルプの減点について | |
ビートバルプとは、サトウダイコンの搾りカスのことです。 食物繊維が豊富で草食動物にはぴったりの原材料となりますが、犬のような肉食動物には必要のない栄養素です。 サトウダイコンから砂糖を搾り取る時に使う硫酸系の薬品が残留している恐れがあるので注意が必要です。 | |
ホミニーフィードの減点について | |
ホミニーフィードとは、トウモロコシからコーングリッツやコーンフラワーなどを作るときにできる副産物です。 トウモロコシと同様に、犬にとって消化しにくく、アレルゲンにもなりやすいという特徴があります。 | |
チキンレバーパウダーの減点について | |
チキンレバーパウダーには粗悪な原料が用いられている可能性があります。粗悪な原料とは、人間用には認められていないような、いわゆる4Dミートなどです。 このような原料が入っているドッグフードを食べ続けていると、犬の健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。 | |
脱脂米糠の減点について | |
生の米ぬかから油を搾り取ったものが「脱脂米糠」です。油を搾りとる時に使う薬品(ノルマルヘキサン)が安全性に欠けるとして、食材への利用が疑問視されています。 飼料や肥料への利用が主ですが、タダ同然で手に入ることもあり、ドッグフードにもしばしば使われています。 |
原材料の詳細は下記の通りです。
小麦全粒粉、中白糠、チキンミール、ビーフオイル、脱脂大豆、ビートパルプ、ホミニーフィード、フィッシュオイル、チキンレバーパウダー、オリゴ糖、β-グルカン、脱脂米糠、魚肉抽出物、N-アセチルグルコサミン、クロレラ、有胞子性乳酸菌、ミネラル類(カリウム、ナトリウム、塩素、銅、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、B2、B13、パントテン酸、コリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)
JPスタイルの成分の評価は3.00点となりました。
減点ポイントがなく、栄養バランスが取れているため、満点となっています。
粗タンパク質 | 24.0%以上 |
---|---|
粗脂肪 | 14.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
粗灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
エネルギー | 360kcal/100g |
粗タンパク質の減点について | |
---|---|
当サイトでは、粗タンパク質が25%未満のドッグフードを「粗タンパク質がやや少ない」と判断しています。JPスタイルは粗タンパク質が「24.0%以上」となっているため、減点となりました。タンパク質は筋肉や体全体の健康を支える大事な栄養であるため、もう少し多めであればさらに理想的です。 | |
粗繊維の減点について | |
当サイトでは、粗タンパク質が4%以上のドッグフードを「粗繊維が多め」と判断しています。JPスタイルは粗タンパク質が「5.0%以下」となっているため、減点となりました。繊維はお腹の調子を整える成分ですが、もう少し抑えめであれば、お腹がゆるくなる可能性なども低くなります。 |
JPスタイルの安全性の評価は5.00点となりました。
日本の工場で、国際規格の基準のもと製造されているため、満点となっています。
JPスタイルの価格の評価は5.00点となりました。
JPスタイルの100gあたりの価格は約78円です。
相場が100gあたり250円前後とすると、かなり安いほうに分類されるため、満点となっています。
JPスタイルの利便性の評価は4.50点となりました。
定期購入や初回割引がないため、やや減点になっています。
ただし、重さや商品バリエーションの種類が豊富であるなど、便利な点もあります。
JPスタイルの特徴
JPスタイル(1歳からの成犬用)の特徴を表にまとめると、以下のようになります。
総合評価 | 2.55点 | ||
---|---|---|---|
Dランク: 価格は安いものの、原材料を中心に心配な点が多い。 | |||
パッケージ | |||
ジッパー | なし | ||
価格 | ※楽天販売価格の場合 | ||
100g あたり | 約78円 | ||
対象 | 成犬(1歳〜) | ||
メイン食材 | 小麦全粒粉 | ||
穀物の使用 | 小麦全粒粉,脱脂大豆,脱脂米糠 | ||
賞味期限 | パッケージに記載 | ||
原産国 | 日本 | ||
カロリー | 360kcal/100g | ||
タイプ | ● ドライタイプ | ||
販売元 | ペットライン | ||
公式サイト | JPスタイル |
JPスタイルの特徴には、以下のようなものがあります。
①腸内環境を整える成分配合
JPスタイルにはオリゴ糖や有胞子性乳酸菌など、腸内環境を整える成分が配合されています。
オリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり、その活動をサポートします。
また、有胞子性乳酸菌は菌が胞子の殻に包まれており、熱や犬の強力な胃酸などで死滅しにくくなっており、腸まで生きて届く力が強くなっています。そして、腸内で善玉菌として活躍します。
②安全な国内工場で生産
JPスタイルは安全な国内の工場で生産されています。
具体的には、神奈川県横浜市鶴見にあるペットラインの自社工場で生産されています。この工場はISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)などの国際的な認証も取得しており、高い安全性を保っています。
また、ペットラインのホームページでは、工場でペットフードが生産されている様子まで公開されています。
③豊富なラインナップ
JPスタイルには粒の大きさや年齢などによってわけられたとても豊富なラインナップがあります。
そのため、愛犬にあったドッグフードを見つけることができます。
こんな犬・飼い主さんにおすすめ!
JPスタイル(1歳からの成犬用)は、下記のような犬や飼い主さんにおすすめです。
こんなワンちゃんにおすすめ! | |
---|---|
● お腹の調子を整えたい ● 穀物アレルギーがない | |
こんな飼い主さんにおすすめ! | |
● 価格が安い商品が良い ● ライフステージに合わせてローテーションをしたい |
ただし、小麦などの穀物が使われているため、穀物アレルギーがないワンちゃんに向いているよ。
また、JPスタイルにはライフステージなどに合わせてさまざまな商品バリエーションがあるため、「同じ商品シリーズで、愛犬の年齢ごとにローテーションをしたい」という方にも便利です。
JPスタイルの口コミ評判
JPスタイル(チキン)の口コミを調べたところ、様々な意見が見つかりました。
口コミの収集には下記のサイトを参考にしました。
- Amazonのレビュー
口コミをまとめると、以下のようになります。
良い口コミ | |
---|---|
● 食いつきが良い ● お腹の調子が良い ● 個包装が便利 | |
悪い口コミ | |
● 食いつきが悪い ● 体調を崩した |
ここからは、JPスタイルの実際の口コミを紹介します。
良い口コミ評判
まず、JPスタイルには、以下のような良い口コミがあります。
実際の口コミを見てみましょう。
食いつきが良い
愛犬にどのフードが合うのかは、正直手探りで飼い主にも分かりませんが、
与え始めて1年は経っていると思いますが、
ウチの子は初めから喜んで食べてくれてます。
食べ始めて2ヵ月くらいでしょうか…。
毛並み・毛質が良くなり、光沢が出た様にも感じます。(※あくまでも我々夫婦での感想です。)
[出典:Amazon]
柴犬用のごはんにずっとこれをあげているが、食いつきも良く健康面で問題もない。
[出典:Amazon]
お腹の調子が良い
柴犬に食べさせています。子犬用から成犬用へチェンジさせました。他に肉や人間様のお余りと一緒に与えていますが、残すこともなく、便通も問題ない。単品で与えても喜んで食べます。がっちりした体型の成犬に育ちました。
[出典:Amazon]
なかなか好き嫌いのある、家の子が欲しくてジタバタします。
お腹の弱い子ですが、このフードにしてから調子がいいです。
[出典:Amazon]
小粒で食べやすそう
超小粒で食べやすいみたいで、普通サイズより食べる量が違います。
[出典:Amazon]
小粒よりももっと食べやすいみたいで、3匹(トイプードル)とも、喜んでカリカリ食べてます。
[出典:Amazon]
JPスタイルには「食いつきが良い」「お腹の調子が良くなった」「小粒で食べやすそう」といったものが多く見つかりました。
JPスタイルは劣化しにくいように小分けパックされているので、いつでも新鮮な状態でワンちゃんに与えられるのも高評価につながっているようです。
ただし小麦粉・コーングルテンミール・おからなど、食物アレルギーのアレルゲンとなりやすい食品が多く含まれているので注意しなければいけません。
JPスタイルは比較的アレルギーの心配がないワンちゃんやとにかくドッグフードの費用を抑えたい人におすすめです。
また小粒なので小型犬や食べる力が弱くなってきたシニア犬などにも向いていると言えるでしょう。
悪い口コミ評判
JPスタイルには、以下のような悪い口コミがあります。
実際の口コミを見てみましょう。
食いつきが悪い
食いつきが悪い!
よっぽど美味しくないのかも、、
腹も下してしまいました
[出典:Amazon]
11歳のトイプードル、長年にわたり、いろいろ試してみて、ジェーピースタイルにたどり着きましたが、原材料は輸入にしても国内生産と言うことで数年前から購入しておりますが、高齢犬用は食いつきか悪く、「米ぬか」や何かの粕のような物が多く、与えると固くコロコロとしたうんちになり、品質は最悪です。
7歳以上用に戻してからは、体調も安定しています。
[出典:Amazon]
体調を崩した
少しずつ切り替えたのですがお腹を下してしまい、全てこちらに切り替わると日に何度も下痢をするようになってしまい、絶食しました…。
腸内環境が良くなるとのことで、いいウンチになることを期待したのですがうちの子には合わなかったようです。合う餌を見つけるのは本当に難しいですね。。
[出典:Amazon]
うちには、柴犬が3頭います。柴犬の絵が書いていたので、合ってると思い購入しましたが、3頭とも下痢をしました。まだたくさん残っていて困ってます。
[出典:Amazon]
今まで食べていたドッグフードが足りなくなり急遽購入したものです。
食いつきは問題なし。
小分けされているので安心。
ただ、ウンチが緩くなってしまったのでやめました。
小麦粉?が多いのかな・・?
[出典:Amazon]
JPスタイルは基本的に高評価のものが多く見つかりましたが、なかには「食いつきが悪かった」「便が緩くなった」といった批判的なものもいくつかありました。
先にも述べたようにJPスタイルには小麦粉・コーングルテンミール・おからなど含まれており、グルテンフリーのドッグフードではありません。
したがってグルテンなどにアレルギーを持つワンちゃんだと下痢など便が緩くなるおそれがあります。
もし改善が見られない場合は与えるのを注意するようにしましょう。
JPスタイルの購入方法
JPスタイルは現在、おもにAmazon・楽天で販売されています。
900gの商品は、現在Amazonが最安値となっています。
その他の重さは、楽天の方が安く買い求めることができます。
公式サイト | Amazon | ||
---|---|---|---|
2.1kg (※2) | 税込2 (送料無料) | 税込2,640円 (送料無料) | |
2,1㎏×4個 | 税込9,980円 | - | |
送料 | 無料 |
※2 「2.1kg」の商品は、300g×7袋で販売されています。
※3 「4.2kg」の商品は、600g×7袋で販売されています。
JPスタイルのよくある質問
JPスタイルのよくある質問への回答を紹介します。
JPスタイルの給与量について、公式サイトでは詳細な表は公開されていません。
目安の表はパッケージに記載されているため、そちらを確認しましょう。
愛犬の体調を見ながら適量を与えましょう。なお、前まで食べていたドッグフードから切り替える場合は、1週間〜10日かけて、今まで食べさせていたフードのなかに少しずつJPスタイルを混ぜ、徐々に慣れさせましょう。
なお、JPスタイルは計量カップが付属しています。
JPスタイルでは今回解析した「和の究み 小粒 1歳からの成犬用」のほかにも、以下のような味の種類があります。
和の究み 小粒
「和の究み 小粒」はJPスタイルの基本的なシリーズのひとつです。小型犬でも食べやすいように、小さな粒になっています。以下のようなラインナップがあります。
- 12ヶ月までの子犬用
- 1歳からの成犬用
- 7歳から
- 11歳から
和の究み セレクトヘルスケア 小粒
「和の究み セレクトヘルスケア 小粒」は愛犬の特別なニーズに合わせて作られたシリーズです。
このうち「スリムな体型の維持サポート」はダイエットが必要な犬のためのドッグフードになっており、「皮膚・被毛の健康維持サポート」は毛づやの健康に配慮したシリーズになっています。
以下のようなラインナップがあります。
- スリムな体型の維持サポート 1歳からの成犬用
- スリムな体型の維持サポート 7歳から
- 皮膚・被毛の健康維持サポート 1歳からの成犬用
- 皮膚・被毛の健康維持サポート 7歳から
和の究み 超小粒
「和の究み 超小粒」は超小型犬でも食べやすいように、粒がとても小さくなったシリーズになっています。以下のようなラインナップがあります。
- 離乳期~1歳未満の幼犬用
- 1歳からの成犬用
- 7歳以上のシニア犬用
- 11歳以上のシニア犬用
和の究み 大粒
「和の究み 大粒」は中型犬や大型犬用に、粒が大きめになっているシリーズです。以下のようなラインナップがあります。
- 1歳からの成犬用
- 7歳以上のシニア犬用
- 11歳以上のシニア犬用
ゴールド 和の究み 小粒
「ゴールド 和の究み」はマルチビタミンや、抗酸化物質のCOQ10を配合したシリーズになっています。このうち、「ゴールド 和の究み 小粒」は小粒になっているので、小型犬でも食べやすくなっています。
- 12ヶ月までの子犬用
- 1歳からの成犬用
- 7歳から
- 11歳から
ゴールド 和の究み 超小粒
「ゴールド 和の究み」はマルチビタミンや、抗酸化物質のCOQ10を配合したシリーズになっています。このうち、「ゴールド 和の究み 超小粒」はとても小さな粒になっているので、超小型犬でも食べやすくなっています。
- 12ヶ月までの子犬用
- 1歳からの成犬用
- 7歳から
- 11歳から
和の究み レトルト(愛犬用)
「和の究み レトルト(愛犬用)」はレトルトタイプのドッグフードになっています。以下のようなラインナップがあります。
- 国産鶏ささみフレーク さつまいも・人参入り
- 国産鶏ささみそぼろ さつまいも・人参入り
- 国産鶏ささみフレーク&国産牛肉、さつまいも・人参入り
- 国産鶏ささみそぼろ&国産牛肉、さつまいも・人参入り
ゴールド オリジナル
「ゴールド オリジナル」は全犬種の全年齢に対応したドッグフードになっています。
JPスタイルはリーズナブルなドッグフード!
今回は、JPスタイルの原材料や成分などの基本情報に加えて、特徴や口コミ、メリット・デメリットなどを紹介しました。
JPスタイルは国産原料や気候に配慮してアルミ蒸着の小分けパックを採用した、リーズナブルなドッグフードだということが分かりました。
またオリゴ糖・乳酸菌と小麦全粒粉を配合しており、腸内フローラを整え健康を維持してくれる働きもあるので便通改善にも役立つことが分かりました。
ただしJPスタイルには小麦粉・コーングルテンミール・おからなどが含まれているので、これらのアレルギーを持つワンちゃんは気を付けなければいけません。
体質によっては下痢などにもつながるおそれもあります。
今回の記事を見て興味を持った方はぜひチェックしてみてくださいね。
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