ドッグフードの原材料と成分

犬に「じゃがいも」を与えるときの全知識|芽や緑色の皮に注意!

※本ページにはPRが含まれます。

じゃがいものおやつはあまり見かけませんが、手作りのおやつやトッピングとしてじゃがいもを与える人はいるのではないでしょうか。また、穀物が少ないかグレインフリーのドッグフードには炭水化物源としてじゃがいもが含まれている場合があります。

そこで、この記事ではじゃがいもの栄養成分、効果効能、注意点、与え方について解説していきたいと思います。

ソラニンにさえ気をつければいい炭水化物源

じゃがいもは犬にとって消化しやすい炭水化物源です。また、善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。また、じゃがいもに含まれるビタミンCには、犬の毛並みを整えたり、ストレス解消や免疫力を強化したりする働きがあります。

ただ、特にじゃがいもの芽や緑色の皮の部分に含まれるソラニンという毒に対しては注意が必要です。また、カロリーが高いので肥満にも注意が必要です。

じゃがいもの栄養成分


じゃがいもに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
カリウム410㎎
炭水化物18g
たんぱく質1.6g
ビタミンC35㎎
マグネシウム20㎎
カルシウム3㎎
ビタミンB60.2㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。高血圧を予防したり、筋肉の活動を正常にしたりする効果が期待されています。

➁炭水化物

じゃがいもの水分量は約80gなので、じゃがいもはほとんど水分と炭水化物で構成されていると言えます。よって、じゃがいもは有効な炭水化物源と言えるでしょう。

ちなみに、じゃがいもに含まれる炭水化物のうち、1.3gは食物繊維です。食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、肌を健康に保つ働きがあります。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。じゃいものビタミンCはでんぷんに保護されるため、熱に強い性質があります。丸ごとじゃがいもをゆでた場合、8割のビタミンCが生き残ります。

そのため、じゃがいもは犬にとっていいビタミンC源と言えるでしょう。

そして、犬は体内でビタミンCを生成することができますが、ストレスを感じやすい犬や病気にかかっている犬には通常よりも多くのビタミンCが必要です。

そのため、特にストレスを感じやすかったり、病気にかかったりしている犬に対して、じゃがいもは適した食材であると言えます。

じゃがいもの効果効能

犬は肉食ですが、炭水化物も必要です。そして、じゃがいもは犬にとって消化しやすい炭水化物源です。そのため、肉だけでは不足しがちな炭水化物を摂取する手段として、じゃがいもは適していると言えるでしょう。

食物繊維も犬の腸内環境を整えてくれます。

また、ビタミンCにはコラーゲンの合成を助け、肌を健康に保つ働きがあります。ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

じゃがいもの注意点

じゃがいもにはいくつか注意点も存在します。

芽や緑色の皮に注意!

じゃがいもの芽や緑色の皮の部分にはソラニンという毒性成分が含まれています。特に手作りでじゃがいもを愛犬に与える場合には、これらの部分を残さないように注意が必要です。

また、緑になっていなくても、犬にとってじゃがいもの皮は消化しにくいものであるため、取り除いてあげたほうがいいでしょう。

アレルギーに注意!

たまにじゃがいもにアレルギー反応を起こす犬もいます。初めてじゃがいもを与えるときには、愛犬の体調に変化がないかきちんと見極めてあげるべきでしょう。

血糖値と肥満に注意!

じゃがいもの炭水化物は犬にとって消化しやすいものですが、その分、血糖値が上がりやすいので、糖尿病の犬の場合にはじゃがいもを避けたほうがいいでしょう。

また、じゃがいもはカロリーが高めです。通常のフードにじゃがいもを足して与えてしまうとカロリーオーバーになって肥満の原因になることがあります。

おやつなどとしてじゃがいもを与える場合には、通常のフードの量は減らしたほうがいいでしょう。1日に摂取するカロリーの量を変えないのが理想です。

じゃがいもの与え方

じゃがいもはご飯のトッピングとして与える場合もあれば、おやつとして与えることもあるでしょう。どちらにしろ与え方に大きな差異はありません。

まず、これが一番重要なのですが、じゃがいもの皮、芽、緑色の部分をすべて取り除きます。前述しましたが、これをやらないと大変なことになります。

次に、水にさらしたあと、ゆでて与えます。ちなみに、生で与えることに大きなデメリットはありませんが、あく抜きが不十分、などのリスクもあります。そのため、ゆでて与えるのが無難です。

きなこ
きなこ
じゃがいもはソラニンなどに注意すれば、犬にとって優れた炭水化物源になります。
フード選びに迷ったら?

ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています

最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。

Sランクのドッグフードなら…
★4.50以上の高得点
無添加で穀物不使用
栄養バランス◎
「獣医師推奨」「ヒューマングレード」など安全なポイント多数
お得な定期購入あり

A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。

全ランク一覧は
こちら

こんな記事もおすすめ
犬にオリゴ糖を与えても大丈夫?

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬にオリゴ糖を与えても大丈夫?オリゴ糖に含まれている栄養成分や1日の適量を徹底解説

2018年12月27日
ドッグフードの達人
愛犬にオリゴ糖を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。 オリゴ糖は人の便秘などに効果的だと言われていますが、それは犬も同じ …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「さんま」を与えるときの全知識|内臓や骨も食べて大丈夫?

2018年10月18日
ドッグフードの達人
愛犬にさんまを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。   ドッグフードにさんまが含まれていることはまれですが、さんまは身近な …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

これだけは避けるべき!ドッグフードの危険な原材料まとめ

2023年7月3日
ドッグフードの達人
ドッグフードに使われる原材料の中で、「これが入っていると危険」「これだけは避けた方がよい」というものを紹介します。ドッグフードを選ぶ時の参考 …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

ドッグフードの「植物性油脂」についての全知識

2018年11月8日
ドッグフードの達人
愛犬に植物性油脂を与えてはいけません。 植物性油脂は安いドッグフードによく用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかい …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「ほうれん草」を与えるときの全知識|栄養素や効果効能など

2023年7月1日
ドッグフードの達人
愛犬にほうれん草を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。 ほうれん草がドッグフードに配合されることはまれですが、身近な食材 …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「さつまいも」を与えるときの全知識|栄養素や効果効能など

2023年7月4日
ドッグフードの達人
穀物は犬にとってあまりよいものではないため、穀物の量を少なくしたり、グレインフリーにしたりしているドッグフードも多くあります。しかし、ただ穀 …