犬に「チーズ」を与えるときの全知識|塩分は大丈夫?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にチーズを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
ドッグフードにチーズが含まれていることはまれですが、人間は頻繁にチーズを使います。ピザ、パスタなどなど、チーズが使われるものをあげるときりがないですよね。

なので、犬にもチーズを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にチーズを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

犬がチーズを好きな理由

犬はチーズが大好きです。そして、これにはきちんと理由があります。

犬はにおいが強いものに惹かれる習性があります。これは、犬の嗅覚がとても発達しているからです。

そして、チーズは発酵食品なので、かなり強いにおいを発します。犬がチーズのにおいをかぐとそれに惹かれ、食べてみると味も濃いです。

犬の味覚は鈍感なので、味が濃いチーズはとても魅力的に感じられます。なので、犬はチーズが大好きなのです。

チーズの効果効能

チーズには乳酸菌が含まれていますが、乳酸菌には腸内の善玉菌を増やす働きがあります。そのため、チーズを食べると腸内環境を改善することができます。

また、チーズにはカルシウムが豊富に含まれています。そのため、丈夫な歯や骨を作るのに役立ちます。

チーズの栄養成分


チーズ(モッツァレラ)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 56.3g
たんぱく質 18.4g
脂質 19.9g
炭水化物 4.2g
ビタミンA 280μg
ビタミンB2 0.19㎎
ビタミンE 0.6㎎
カルシウム 330㎎
ナトリウム 70㎎
鉄分 0.1㎎
リン 260㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁脂質

脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。

ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。

➂ビタミンA

ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。

➃ビタミンB2

ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。

➄ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。

➅カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➆ナトリウム

ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。

➇リン

85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。

ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。

チーズの注意点

アレルギーに注意!

チーズは牛乳などと同じ乳製品です。そのため、乳製品に対するアレルギーには注意する必要があります。

チーズをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、乳製品アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

チーズには脂質が多く含まれていて、カロリーも高いため、与えすぎると肥満の原因になってしまうかもしれません。

また、チーズを与えすぎるとそれでおなかがいっぱいになってしまい、普段の食事が入らなくなる可能性があります。そうなると栄養が偏ってしまいます。

そして、チーズを食べすぎると嘔吐や下痢の原因になってしまう可能性もあります。

また、チーズには多くの塩分が含まれています。そのため、与えすぎると塩分過剰になってしまい、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。そして、さまざまな病気の原因になってしまう可能性があります。

硬いチーズに注意!

チーズには様々な種類がありますが、その中には切り分けるのが困難なほど硬いチーズもあります。

そのようなチーズをそのまま与えるのはやめましょう。与えてしまうと、犬の歯が欠けたり、折れたりする可能性があります。

加工品に注意!

チーズの加工品の中には与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

チーたら

チーたらには塩分が多く含まれています。また、犬に適さない食材が紛れ込んでいる可能性もあります。

そのため、チーたらは犬に与えないようにしましょう。

チーズケーキ

人間用のチーズケーキには犬にとっては過剰な砂糖が使われていたり、アルコール製品が使われていたりする可能性があります。

そのため、人間用のチーズケーキを犬に与えるのはやめておきましょう。ただ、犬用のチーズケーキなら与えても大丈夫です。

チーズの種類

ひとくちにチーズと言っても、さまざまな種類があります。そして、その中には犬へ与えるのに適しているものもありますが、適していないものもあります。それぞれ見ていきましょう。

モッツァレラチーズ・クリームチーズ・リコッタチーズ・カッテージチーズ

モッツァレラチーズ・クリームチーズ・リコッタチーズ・カッテージチーズなどは犬へ与えるのに適しています。なぜなら、チーズの中では比較的塩分が少ないほうだからです。

そして、硬いわけでもないので、犬の歯が欠けたり折れたりする心配もありません。

マスカルポーネチーズ

マスカルポーネチーズは比較的塩分量が少ないチーズです。しかし、マスカルポーネチーズは固めるときにクリームを使っています。

そのため、多くの脂肪が含まれています。なので、犬へ与えるのにはあまり適していませんが、少量なら問題ありません。

ブルーチーズ・カマンベールチーズ

ブルーチーズやカマンベールチーズはカビを生かしたチーズです。そして、カビを生かしたチーズは犬にとって安全かどうかよくわかってないので、念のため与えるのはやめておきましょう。

フレーバーチーズ

ハーブやベーコンなどで味付けされたフレーバーチーズは犬に与えないようにしましょう。

塩分も多いですが、犬にとって危険な食材が紛れ込んでいる可能性もあるからです。

チーズの与え方


犬に与えるなら、塩分が少なめのモッツァレラチーズ・クリームチーズ・リコッタチーズ・カッテージチーズなどがおすすめですが、塩分が多いことに変わりはありません。そのため、人間用のチーズはごく少量を与え、たまに与える適度がいいでしょう。

そして、与える前に塩分がどのくらい入っているのか確認したほうがいいでしょう。

人間用チーズの場合、大きいかたまりで与えると、のどなどに詰まらせてしまう可能性があります。そのため、小さくしてから与えるようにしましょう。

 

そして、現在では犬用チーズも売られています。犬に与えるなら犬用チーズが適しているでしょう。人間用よりも塩分が控えめだからです。ただ、犬用チーズの中にも塩分の多いものがあります。しっかりと原材料の確認をして、飼い主が味見をしたほうがいいかもしれません。

ちなみに、犬用チーズなら無添加のものが一番おすすめです。そして、犬用チーズには与える目安が書いている場合が多いので、その場合には目安に従うようにしましょう。

 

そして、チーズはごはんをあまり食べない犬にごはんを食べさせるために使う人が多いです。この方法は悪いものではありませんが、塩分のとりすぎにつながってしまう可能性もあります。

そのため、ごはんにチーズをトッピングするときには、あくまで香りづけ程度にしましょう。犬の嗅覚は敏感なので、それだけでかなり効果があります。

具体的には、細かく砕いたチーズをドライフードと一緒にして空気を含ませてから振って、それを犬に与えるといいでしょう。ちなみに、この場合には柔らかいチーズよりも硬めのチーズのほうが適しています。

 

また、薬を与えるときにチーズを使うのもいいでしょう。薬は苦いことが多いのであまり食べてくれない犬が多いですが、チーズはにおいが強いので、薬を隠して飲ませることができます。

錠剤なら細かく割り、粉状なら少量をチーズに混ぜて与えるといいでしょう。この場合には、柔らかめのチーズのほうが適しています。ただ、この方法を多用してしまうとチーズを大量に与えることになってしまい、塩分過剰につながってしまいます。

そのため、どうしても薬を食べてくれないときにだけ、この方法を使うようにしましょう。

 

そして、チーズをトレーニングの切り札として用いることもできます。ただ、この場合にも多用してしまうと塩分のとりすぎになってしまいますし、効果もだんだん薄くなっていってしまいます。

そのため、最初からチーズを使うのではなく、トレーニングの後半や集中しにくい場所など、集中力が切れたときに切り札として使うのがいいでしょう。

 

そんなチーズですが、一日の摂取カロリーの20%は超えないようにしましょう。また、チーズを与えた分はフードの量を減らすのも大切です。ちなみに、チーズを与えたら翌日の便を確認するようにしましょう。もし便が緩くなっていたらそれは与えすぎです。量を減らしましょう。

そして、最初に与えるときにはごく少量にしましょう。犬がチーズにアレルギー反応を示す可能性もありますし、犬の体質にチーズが合わない可能性もあります。

また、チーズには牛乳ほどではありませんが、乳糖が含まれています。そのため、犬の体質によっては乳糖に反応して下痢や嘔吐や消化不良が起こってしまう場合があります。

ドッグフードの達人
チーズは腸内環境を整え、骨や歯を丈夫にしますが、塩分が多いので与えすぎには注意が必要です。
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