ドッグフードの原材料と成分

犬に「卵」を与えるときの全知識|生卵やアレルギーに注意

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愛犬に卵を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

卵はドッグフードに使われていることもあります。また、身近な食材なので愛犬に与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。愛犬が卵を食べてしまって心配になっているという人もいると思います。

そこで、この記事では「犬に卵を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

卵の効果効能

卵はたんぱく質が多く含まれている食べ物であり、ビタミンやミネラルもバランスよく含んでいます。

そのため、卵は犬にとっても有用なたんぱく質源です。また、ビタミンやミネラルによるさまざまな効果も期待できます。

卵の栄養成分


卵(全卵)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
たんぱく質12.3g
脂質10.3g
ビタミンB20.43㎎
セレン32μg
カルシウム51㎎
1.8㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁ビタミンB2

ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。

➂ビオチン

ビオチンとはビタミンB群の一種で、ビタミンB7と呼ばれることもあります。そして、ビオチンには酵素の働きを助け、皮膚炎を予防する効果があります。

卵の注意点

卵は犬にとって有用なたんぱく質源ですが、注意しなければならないこともあります。それぞれ見ていきましょう。

生の白身に注意!

卵の白身にはアビジンという成分が含まれていますが、この成分はビオチンの吸収を阻害する働きがあります。そのため、白身を大量に摂取するとビオチンが欠乏し、食欲不振、皮膚炎、脱毛などの原因になります。

しかし、アビジンは加熱に弱い性質があるので、卵を加熱して与えれば影響は最低限に抑えることができます。

ちなみに、卵黄にはビオチンが多く含まれているため、卵黄ならば生で食べても問題ありません。

ただ、生の卵にはサルモネラ菌がひそんでいる可能性があるので、愛犬に卵を与えるときには加熱するのが無難でしょう。

与えすぎに注意!

卵には犬によい影響を与える栄養素が多く含まれていますが、たくさん摂取すればいいというものではありません。

卵には脂質が約10g含まれており、カロリーは高めです。そのため、ドッグフードの量を変えずに与えすぎてしまうと、肥満の原因になる可能性があります。

また、卵を与えすぎるとコレステロール過多になり、脂肪肝や高脂血症の原因になることもあります。

そして、幼犬は消化器官が十分に発達していないため、与えすぎると下痢をしてしまう場合があります。

アレルギーに注意!

人間は卵アレルギーになることがありますが、犬も卵アレルギーになる可能性があります。

犬が卵を食べたあと、アレルギー反応と思われる症状を出したなら、卵アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

卵の加工品に注意!

卵の摂取には以上のような注意が必要ですが、卵の加工品の場合はどうでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

赤ちゃん用たまごボーロ

赤ちゃん用たまごボーロは犬に与えても問題ありません。ただ、赤ちゃん用たまごボーロには砂糖が多めに用いられているので、肥満につながりやすく、注意が必要です。

玉子豆腐

玉子豆腐を犬に与えてもいいかどうかは、製造メーカーにより異なります。メーカーにより原材料が異なる場合があるからです。

そのため、玉子豆腐を犬に与えたい場合には、原材料を見て、犬の健康に悪い影響を与える原料が使われているかどうかを確かめる必要があります。

そして、もしみりんなどアルコール系の原料が入っていた場合には、与えないほうが無難でしょう。

プリン

プリンには砂糖が多く含まれており、犬に与えるのはおすすめできません。特にカラメルソースには多くの砂糖が用いられています。

そして、もしチョコレートやココアが使われているプリンを与えてしまった場合、愛犬の命の危険にもつながる可能性があります。

そのため、そのようなプリンを愛犬に与えるのは厳禁です。

卵の殻

卵の殻は加工食品ではありませんが、犬に与えたいと思ったり、犬が食べてしまったという場合があったりすると思われるのでこの欄で紹介したいと思います。

卵の殻にはカルシウムが多く含まれているため、犬のカルシウム源として有効です。ただ、卵の殻にはサルモネラ菌が潜んでいる場合があります。

そのため、卵の殻を愛犬に与える場合にはよく洗い、5分以上ゆでて乾燥させ、粉末状にして与えるのがおすすめです。

卵の与え方

先ほども説明した通り、生の卵にはサルモネラ菌が潜んでいる可能性があります。

なので、卵を愛犬に与える場合には、加熱したほうがいいでしょう。ただ、固ゆでした卵よりも半熟卵のほうが消化によいため、犬には半熟卵を与えるのがベストです。そして、卵黄と卵白は一緒に与えるのがおすすめです。

ちなみに、与える量は1日当たり4g/体重が目安です。

例えば、体重が5㎏の犬であれば適量は20gですし、10㎏であれば適量は40gです。

きなこ
きなこ
卵はよいたんぱく質源ですが、注意しなければならないことも多くあります。
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