愛犬に馬肉を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
馬肉はドッグフードのメイン食材として使われることもよくありますが、本当に犬にとってよいものなのか気になっている人も多いと思います。また、手作りフードで馬肉を使ってみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に馬肉を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
馬肉の効果効能
馬肉は良質なたんぱく質源です。ミネラルも豊富に含まれています。
そして、皮ふトラブルを改善したり、毛つやをアップさせたり、便の調子を良くしたり、食欲を増進したり、貧血を予防したり改善したりする効果があります。
また、馬肉は比較的アレルギーの出にくい肉類です。
馬肉の栄養成分
馬肉に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 76.1g |
たんぱく質 | 20.1g |
脂質 | 2.5g |
カルシウム | 11㎎ |
鉄分 | 4.3㎎ |
リノール酸 | 180㎎ |
ビタミンA | 9μg |
ビタミンE | 0.9㎎ |
カリウム | 300㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。 鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。 リノール酸は脂肪酸の一種です。コレステロール値を下げる作用があります。ただ、過剰に摂取すると善玉コレステロールも減らしてしまうので注意が必要です。 ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。 ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 馬肉にはマグネシウムが豊富に含まれているため、馬肉を摂取しすぎるとマグネシウムが過剰になり、尿路結石の原因になってしまいます。 また、一度に食べすぎると消化が間に合わなくなり、下痢や便秘の原因になってしまいます。 馬肉は歯垢がつきやすい肉です。そのため、こまめな歯磨きが必要です。 買った馬肉を一回で使い切ることはまれだと思います。そのため、残りは保存することになると思いますが、保存方法には注意が必要です。 これは言われるまでもないかもしれませんが、馬肉は常温で保存しないようにしましょう。食中毒などの原因になってしまいます。 馬肉を使うときには必要な分だけ解凍し、残りは冷凍しておくようにしましょう。 馬肉のアミノ酸や酵素は加熱すると壊れてしまいます。そのため、馬肉は生のまま与えるのが一番効果的➀たんぱく質
➁カルシウム
➂鉄分
➃リノール酸
➄ビタミンA
➅ビタミンE
➆カリウム
馬肉の注意点
与えすぎに注意!
歯垢に注意!
保存に注意!
馬肉の与え方
生肉にはもちろん細菌や寄生虫のリスクがないわけではありませんが、馬肉は比較的安全と言われています。
なぜなら、馬は他の動物より体温が5℃くらい高く、寄生虫や細菌が比較的つきにくと言われているからです。また、馬肉を取り寄せるとたいてい冷凍で届きますが、寄生虫は‐20℃に2日間以上置くと死ぬと言われています。
ただ、解凍方法や保存方法を間違えると細菌が繁殖してしまう場合があるので注意が必要です。
ちなみに、馬肉を扱っているスーパーは少ないため、馬肉は精肉店やネットショップなどで手に入れるのがおすすめです。
そして、はじめは馬肉を少量加熱して与えると犬が食べてくれやすいのでおすすめです。
慣れてきたら生肉を与えるといいでしょう。そして、もちろん馬肉はかたまりで与えるよりも、ミンチにしたものを与えるのがおすすめです。ミンチはほぐれやすく食べやすいため、小型犬やかむ力が弱くなってきている老犬などには特におすすめです。
そして、ミンチをウェットフードに混ぜると抵抗が少なくなるので、これもおすすめできます。
ちなみに、与える馬肉の部位は赤身がおすすめです。霜降りなど脂身がのった肉は肥満につながりやすく下痢のリスクの高めですが、赤身なら低脂肪高たんぱくです。
そして、1日当たりの適量は犬の体重の1%程度です。例えば、5㎏の犬だったら、適量は50gということになるでしょう。
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