ドッグフードの原材料と成分

犬にはんぺんを与えても大丈夫!はんぺんに含まれる栄養成分や適切な与え方を徹底解説

犬にはんぺんを与えても大丈夫!

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愛犬にはんぺんを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

はんぺんはおでんに良く入ってることで有名ですし、ヘルシーなので、ダイエットしたい人が食べていることもありますよね。なので、犬にはんぺんを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にはんぺんを与えるときに必要な知識」について解説していきます。

犬にはんぺんを与えても問題はない

寒い時期に食べるおでんに入れる定番具材の1つにして、ふわふわとした食感がするはんぺんは、魚肉のすり身に山芋などを混ぜて湯に浮かせて固めた食材です。

すり身として使用する魚肉は、主にスケソウダラやヨシキリザメなどを使用しているので、ワンちゃんがはんぺんを口にしても問題ありません。

ただし、人間用に調理・製造されているはんぺんには、塩分が含まれています。

あくまで人間が食べることを前提に調理・製造をしているため、ワンちゃんが人間用のはんぺんを口にしてしまうと、塩分の過剰摂取により、腎機能や心臓に多大なる負担を強いる恐れがあります。

結論から申し上げると、ワンちゃんにはんぺんを食べさせても問題はありませんが、腎機能や心臓に何らかの障害を持つ子や、未発達の子に与えるのは控えた方がいいでしょう。

また健康的な子であっても、塩分の過剰摂取によって体調を崩す恐れがあるので、はんぺんを与えるときは、少しだけにしましょう。

そもそもはんぺんって何?

冒頭でも紹介したように、「はんぺん」とは、スケトウダラなどの魚肉のすり身にすりおろしたヤマノイモや卵白などを混ぜて良く混ぜ、味を整えて薄く四角もしくは半月型にゆでたものです。

そして、魚肉にはサメ類やカジキが使われることもありますが、現在ではサメを用いたはんぺんは高級品になっています。

はんぺんは主に、煮ものや揚げもの、おでんの具などとして使用されることが多い食材です。

犬がはんぺんに含まれている栄養成分

はんぺんの主原料は魚肉であり、魚肉には、豊富な動物性タンパク質が含まれているほか、使用した魚肉由来の成分が多く含まれています。

以下は、はんぺんに含まれている栄養素の成分量になります。

あくまで、人間用のはんぺんを基準にしているので、ワンちゃんが食べた時得られる栄養成分に差が出ます。

成分名成分量(100gあたり)
水分75.7g
たんぱく質9.9g
炭水化物11.4g
脂質1g
ビタミンE0.4㎎
ナトリウム590㎎
カリウム160㎎
リン110㎎
鉄分0.5㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂ナトリウム

ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。

➃リン

85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。

ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。

➄鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

きなこ
きなこ
はんぺんにはたんぱく質が多く含まれていて、なおかつ低脂肪です。

ただ、ナトリウムが多く含まれていているので塩分のとりすぎには注意する必要があるでしょう。

犬にはんぺんを与える時に気を付けること

ここでは、ワンちゃんにはんぺんを与える時に気を付けることを2つ紹介します。

一度の大量摂取は塩分の過剰摂取に繋がる

はんぺんには塩分が多く含まれています。その量は100g中1.5gです。

そのため、犬にはんぺんを与えすぎてしまうと塩分のとりすぎになってしまいます。

そして、犬が塩分をとりすぎてしまうと心臓や腎臓に負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまうかもしれません。

また、はんぺんは低カロリーとはいえ、与えすぎると肥満の原因になってしまう可能性があります。

そして、犬がはんぺんだけでおなか一杯になってしまうと普段のフードを食べなくなってしまうかもしれません。

そうすると栄養が偏ってしまうことになります。

はんぺんに含まれている添加物の種類

はんぺんは加工食品なので、添加物が含まれているのが普通です。

しかし、添加物の中には犬の体に悪い影響を与える可能性があるものもあります。それぞれ見ていきましょう。

加工でんぷん

加工でんぷんとは、天然由来のでんぷんに化学物質を混ぜて作られたでんぷんです。

加工でんぷんは粘り気、固まりやすさ、混ぜやすさを加工するのにちょうど良くするために添加されます。

そして、業者は原材料に「加工でんぷん」と表記すれば使った化学物質を表記しなくても大丈夫なので、どんな化学物質が用いられているのかわかりません。

そのため、加工でんぷんの健康に対する影響はわからないというのが現状です。

リン酸塩

リン酸塩ははんぺんの形を保ったり、食感を良くしたりするために添加されます。

リン酸塩が入っている食品を食べるとリンがたくさん摂取されることになるので、リンの過剰摂取になってしまう恐れがあります。

そして、カルシウムの吸収を妨げるので、骨トラブルのリスクを高めてしまいます。

化学調味料

化学調味料とは食品の味を調えるために添加される、人工的に作られた調味料のことです。

増粘多糖類

増粘多糖類は食品に粘り気やとろみをつけるために添加されます。

そして、増粘多糖類は成分の名前ではこのような働きを持つ添加物を2種類以上用いたときの名前です。

ちなみに、増粘多糖類の中にはペクチン、グアーガム、カラギナン、キサンタンガム、タマリンド、カルボキシメチルセルロースナトリウム、プロピレングリコール、アルギン酸などが含まれています。

そして、増粘多糖類に分類される添加物は比較的安全なものであると言われています。しかし、絶対に安全ということはできません。

犬にはんぺんを与える方法

冒頭でも紹介したように、ワンちゃんにはんぺんを食べさせても問題はありませんが、一度に大量のはんぺんを与えてしまうと、塩分の過剰摂取によって心臓や腎機能に負担をかけてしまったり、配合されている添加物の影響で体調を崩してしまう恐れがあります。

このような事態を避けるためにも、正しいはんぺんの与え方を理解しておく必要があります。

ここでは、ワンちゃんにはんぺんを食べさせる方法を紹介します。

湯煎して塩分を抜く

ワンちゃんにはんぺんを食べさせるときは、沸騰したお湯につけて、含まれている塩分を取り除いてから与えるのが最適です。

塩抜きの手順は、以下の通りです。

  1. はんぺんを細かく一口サイズにカットする
  2. カットしたはんぺんの量に対して倍近い水を火にかけて沸騰させる
  3. 水が沸騰したら、はんぺんを投入して火を消して1分間放置する
  4. 1分経ったら、お湯からあげて水で引き締めます
  5. 水気をとったら、皿に盛ってあげましょう。

ここで気を付けておくことは、塩抜きをするとき、火にかけた状態ではんぺんを茹でないことです。

火をつけた状態ではんぺんを茹でると、うまみ成分が塩分と一緒に溶け出てしまい、無味なものになってしまいます。

また湯煎による塩抜きは添加物不使用のものを与える時にも行いましょう。

手作りしたはんぺんを食べさせる

塩分や添加物が含まれているモノをワンちゃんに食べさせるのが心配という方は、はんぺんを自分の手で作ってしまう方法もあります。

はんぺんを作るときの材料は、以下の通りです。

  • 長芋:50g、
  • タラ:150g
  • 卵白:1個分

ここからは、はんぺんのレシピを紹介します。

  1. 長芋の皮をむいて5分ほど水につける
  2. タラの身についている皮と骨を取り除いて適当なサイズにカットする
  3. 水につけておいた長芋をすりおろす
  4. 卵を割って卵黄と卵白に分け、卵白を角が立つまで泡立てる
  5. 下ごしらえが終わった食材をフードプロセッサーかミキサーにかけて混ぜ合わせる
  6. 食材を混ぜ終えたら、容器に移して電子レンジで温める(500w3分)
  7. レンジにかけたはんぺんを取り出し、熱を冷ましたら容器から取り出す
  8. オリーブオイルを引いたフライパンで両面に焼き目がつくまで焼いていく
  9. 出来上がったら一口サイズにカットしてあげる

長芋の粘り気を取る方法として塩もみする方法がありますが、この方法を用いると、塩分量が増えてしまう恐れがあるので、ワンちゃん用に作るなら、水に浸して粘り気を軽減するのが適しています。

犬にはんぺんを与えてもいい適量

ワンちゃんに与えても問題がないはんぺんの量は、決まっていませんが、1つの目安として、、1日の摂取カロリーの20%は超えないようにするのが適切です。

20%を超える量を与えてしまうと、肥満の原因になるだけじゃなく、心臓や腎機能などに多大なる負担を強いる可能性があります。

またアレルギーを発症する可能性もあるので、初めてはんぺんを食べさせるときは、ごく少量のはんぺんを与えるようにしましょう。

きなこ
きなこ
はんぺんはたんぱく質源として役立つでしょう。

ただ、塩分や添加物が多く含まれているため、無添加のものを買って塩抜きをしてあげるといいでしょう。

また、犬用のはんぺんを手作りしてあげるのもいいと思います。

犬にはんぺんを食べさせても問題はない

今回は、「ワンちゃんにはんぺんを食べさせても問題はないか?」という疑問に対する解説と、与える時に気を付けることを解説してきました。

はんぺんは、長芋とタラなどの魚肉、卵白を材料に調理された食材なので、ワンちゃんに与えても問題はありません。

ただし、ワンちゃんに人間用のはんぺんを与えるときは、使用されている食材と添加物、栄養成分量を確認しましょう。

魚肉が使用されているとはいえ、魚肉由来のタンパク質に免疫が過剰反応を示して食物アレルギーを発症したり、下痢や嘔吐などの症状を見せる恐れがあります。

また一度に大量のはんぺんを与えてしまうと、肥満や塩分の過剰摂取によって腎機能や心臓に多大なる負担をかける恐れがあります。

ワンちゃんにはんぺんを食べさせても問題はありませんが、与えるときは食べやすい大きさにカットし、塩分を抜いてから与えるようにしましょう。

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