ドッグフードの原材料と成分

犬に「コンソメ」を与えるときの全知識|適量と与え方は?

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愛犬にコンソメを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
コンソメは日本では固形の調味料として知られていますが、とても便利ですよね。毎日のように料理に使っている人も多いと思います。なので、犬にコンソメを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にコンソメを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

そもそもコンソメって何?


そもそもコンソメとは、フランス料理でスープのベースなどとして用いられる、肉と香味野菜から取られた出汁のことです。ちなみに、フランス語で「完成された」という意味を持っています。

そして、本来コンソメを作るにはたくさんの具材を長時間煮込む必要があります。そのためとても費用や手間がかかりますが、日本では簡単に料理を作れる固形調味料が有名です。味の素から発売されていますよね。

コンソメの栄養成分

コンソメに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

➀炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➁ナトリウム

ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。

きなこ
きなこ
味の素が販売している「コンソメ」の成分を見てみたところ、コンソメは主に炭水化物でできているようです。

しかし、ナトリウムが多く含まれているので、与えすぎると塩分の取りすぎになってしまいます。注意が必要です。

コンソメの注意点

塩分に注意!

コンソメには塩分がとても多く含まれています。そのため、コンソメを与えすぎると塩分過多になってしまいます。

ちなみに、犬が塩分過多になってしまうと、心臓や腎臓に負担がかかってしまい、様々な病気の原因になってしまいます。

くれぐれも与えすぎないようにしましょう。

砂糖に注意!

コンソメには、砂糖が意外と多く含まれています。そのため、コンソメを与えすぎると糖分過多になってしまいます。

そして、犬が糖分をとり過ぎてしまうと肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまいます。

味が濃すぎるので注意!

コンソメを犬がそのまま食べてしまうことは稀だと思いますが、人間が食べるような濃さのコンソメ入りスープであっても、犬にとっては味が濃すぎます。

そして、犬が味の濃すぎるものを食べてしまうと、水を大量に飲んでしまい下痢の原因になってしまう可能性があります。

添加物に注意!

固形調味料のコンソメは加工食品なので、添加物が多く含まれています。

そして、添加物の中には犬の体に影響がないものもありますが、犬の体に悪い影響を与えてしまう可能性があるものもあります。

それぞれ見ていきましょう。

化学調味料

化学調味料とは食品の味を調えるために添加される、人工的に作られた調味料のことです。

加工でんぷん

加工でんぷんとは、天然由来のでんぷんに化学物質を混ぜて作られたでんぷんです。加工でんぷんはでんぷんを加工に適した状態にするために添加されます。具体的には、粘り気、固まりやすさ、混ぜやすさを加工に適した状態にします。

そして、業者は原材料に「加工でんぷん」と表記すれば使った化学物質を表記しなくても大丈夫なので、どんな化学物質が用いられているのかわかりません。

そのため、加工でんぷんの健康に対する影響はわからないというのが現状です。

酸味料

酸味料は、文字通り酸っぱさを加えるために使用されます。

玉ねぎに注意!

固形タイプのコンソメには含まれていませんが、顆粒タイプのコンソメ煮はオニオンエキスが含まれています。オニオンエキスにはもちろん玉ねぎの成分が含まれています。

そして、玉ねぎは犬に与えてはいけない食品として有名です。そのため、顆粒タイプのコンソメは犬に与えない方がいいでしょう。

ちなみに、玉ねぎを犬に与えてはいけないのは、有機チオ硫酸化物という中毒成分が含まれているからです。この物質はヘモグロビンを変化させて赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こしてしまいます。

そして、最悪の場合には破壊された赤血球からカリウムが流れ出し、高カリウム血症になって命にかかわる事態になってしまいます。くれぐれも注意したほうがいいでしょう。

誤飲に注意!

コンソメは日本では固形調味料になっていることが多いですが、固形のまま誤食されないようにしましょう。

コンソメの約半分は塩分でできているので、これを誤食されてしまうと塩分過剰になったり、塩中毒になったりしてしまう可能性があります。

そして、犬が塩中毒になってしまうと下痢、嘔吐、食欲低下、水を大量に飲む、発作などの症状が起こる場合があります。最悪の場合には急性心不全になってしまい、命を落とすこともあります。

もし犬がコンソメを固形のまま食べてしまったら、動物病院へ連れていってあげたほうがいいでしょう。

加工品に注意!

コンソメの加工品の中には、犬に与えるべきではないものもあります。

コンソメ味のポテトチップス

少し考えればわかることですが、コンソメ味のポテトチップスを犬に与えるのは絶対にやめましょう。

なぜなら、ポテトチップスには塩分や油分がとても多く含まれているからです。また、添加物も多く含まれています。

ポテトチップスは人間でも健康のために食べない方がいいと言われていますが、それは犬でも同じなのです。

コンソメの与え方


犬にコンソメを与えるのはあまりおすすめできませんが、もしどうしても与えたいならごく薄めて与えるようにしましょう。具体的には、人間が飲む時の3~4倍ほど薄めてあげると良いでしょう。

そして、手作りフードを作るときに加えてあげたり、いつものフードにスープとしてかけてあげたりするといいでしょう。

ちなみに、人間がコンソメでスープを作る時には玉ねぎを加えることが多いかもしれませんが、犬に与える時にはもちろん玉ねぎを加えないようにしましょう。

そして、コンソメは初めはごく少量を与えるようにしましょう。コンソメに含まれている成分にアレルギー反応を示す可能性もありますし、コンソメが体質に合っていない可能性もあるからです。そして犬が慣れてきたら量を増やしていくと良いでしょう。

きなこ
きなこ
コンソメには塩分や添加物が多く含まれています。

そのため、与えるのはあまりおすすめできませんが、もし与えるなら通常の3~4倍ほど薄めてあげると良いでしょう。

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