愛犬にひじきを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードにひじきが含まれていることはまれですが、ひじきは私たちにとって身近な食材です。食べたことがあるという人がほとんどだと思います。なので、犬にひじきを与えてもいいのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にひじきを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
ひじきの効果効能
ひじきには骨や歯の形成を助けたり、貧血を予防したり、皮ふや粘膜を健康に保ったり、脂肪を燃やしたり、疲労を回復したりする効果があります。
また、ひじきには抗酸化作用もあります。犬の体を若々しく保つのに役立つのです。
そして、ひじきには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。
ひじきの栄養成分
ひじき(ステンレス釜/ゆで)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 94.8g |
炭水化物 | 3.4g |
食物繊維 | 3.7g |
ビタミンA | 28μg |
βカロテン | 330μg |
ビタミンK | 40μg |
カリウム | 160㎎ |
カルシウム | 96㎎ |
マグネシウム | 37㎎ |
鉄分 | 0.3㎎ |
ヨウ素 | 960μg |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀食物繊維
➁βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。
➂ビタミンK
ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。
➃カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。
➄カルシウム
カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。
➅マグネシウム
マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。
➆鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。
➇ヨウ素
からだに取り入れられたヨウ素のほとんどは甲状腺に取り込まれます。そして、甲状腺ホルモンを作る原料になります。そして、甲状腺ホルモンは発達と成長を促進する効果を持っています。
ひじきの注意点
与えすぎに注意!
ひじきには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、ひじきを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。
また、犬が下痢気味だったり、犬の消化能力が下がっていたりすると、少量のひじきを食べただけでも消化不良になってしまうかもしれません。そのような場合には、犬にひじきを与えるのはやめたほうがいいでしょう。
結石ぎみの犬には不適
ひじきにはマグネシウムが豊富に含まれています。そのため、犬に結石の心配があるなら、ひじきは与えないほうがいいでしょう。
また、今は結石の心配がなくても、ミネラルが過剰になる生活を続けていると、犬が結石になってしまう可能性があります。注意が必要です。
ちなみに、食品中のマグネシウムの含有量が0.25%を超えると結石のリスクが高まると言われています。ひじきは0.04%なので過剰な心配は必要ありませんが、くれぐれも与えすぎには注意が必要です。
ひじきと鉄分
これまで、ひじきは「鉄分の王様」とも呼ばれ、鉄分がとても多く含まれていることで有名でした。しかし、2015年の文部省による食品成分表の改定により、ひじきに含まれている鉄分の量は激減してしまいました。なんと、1/9にまで減ってしまったのです。
これは、ひじきに含まれている栄養を調べるときに、今まで鉄釜を使っていたのですが、これを一般的になっていたステンレスの釜に変えたからです。つまり、これまでひじきに入っていると思われていた鉄分は、鉄釜由来のものだったのです。
ひじきの与え方
海藻は犬にとってあまり消化によいものではありません。そのため、与え方には工夫が必要です。
具体的には、まずひじきを水で戻し、煮た後で細かく刻んで与えるといいでしょう。また、フードプロセッサーなどでくだいてペースト状にしてあげると、さらに消化に良くなります。
ちなみに、ひじきはたんぱく質と一緒に摂取すると栄養価が上がると言われています。そのため、手作りフード派の人は、いつものフードにひじきを加えてあげるといいのではないでしょうか。
また、ブロッコリーなどビタミンCが多い野菜と一緒に摂取すると鉄分の吸収率がアップし、キノコ類と一緒に食べるとカルシウムの吸収率が上昇すると言われています。
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