愛犬にかまぼこを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えは条件付きのイエスです。
かまぼこがドッグフードに含まれていることはまれですが、かまぼこは身近な食材です。食べたことがあるという人も多いと思います。
なので、犬にもかまぼこを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にかまぼこを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
かまぼこの特徴・効果
かまぼこは高たんぱく低カロリーなので、よいたんぱく質源になります。
そして、たんぱく質には体を疲れにくくし、体力を充実させる効果があります。
また、かまぼこは100gあたり130kcalほどでそこそこカロリーが低いため、ダイエットにも適しています。
そして、かまぼこにはビタミンDが含まれていますが、ビタミンDは骨を作り、丈夫にしてくれます。
また、かまぼこに含まれているビタミンB12には赤血球を作って貧血を予防してくれる効果があります。
かまぼこに含まれている栄養成分
かまぼこ(蒸しかまぼこ)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 74.4g |
たんぱく質 | 12g |
炭水化物 | 9.7g |
ビタミンB12 | 0.3μg |
ビタミンD | 2μg |
ナトリウム | 1000㎎ |
カリウム | 110㎎ |
カルシウム | 25㎎ |
リン | 60㎎ |
鉄分 | 0.3㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。 そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。 ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。 ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、血液の中にあるカルシウムの量を調整します。そして、頑丈な骨をつくる働きもあります。 ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。 カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。 鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。 かまぼこは魚が原料の加工食品です。 そのため、かまぼこの場合、魚アレルギーには注意する必要があります。 かまぼこをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。 そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、魚アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。 かまぼこには多くの塩分が含まれています。 そのため、かまぼこを与えすぎてしまうと塩分過多になってしまい、心臓や腎臓に負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまう可能性もあります。 また、かまぼこはカロリーも高い食品です。 そのため、与えすぎると肥満の原因になってしまいます。 また、犬がかまぼこだけでおなかいっぱいになってしまい、ふだんのフードを食べてくれなくなる可能性もあります。 そうすると栄養が偏ってしまうかもしれません。 かまぼこは加工食品なので、添加物が含まれていることも多くあります。 そのため、この項ではかまぼこに用いられていることが多い添加物について解説していきたいと思います。 加工でんぷんとは、天然由来のでんぷんに化学物質を混ぜて作られたでんぷんです。加工でんぷんは粘り気、固まりやすさ、混ぜやすさを加工するのにちょうど良くするために添加されます。 そして、業者は原材料に「加工でんぷん」と表記すれば使った化学物質を表記しなくても大丈夫なので、どんな化学物質が用いられているのかわかりません。 そのため、加工でんぷんの健康に対する影響はわからないというのが現状です。 ソルビン酸カリウムは保存料として使用されている添加物です。安いドッグフードなどには使われている場合がありますが、発がん性があると言われており、免疫障害や成長不順のリスクもあります。 ただ、かまぼこに含まれているソルビン酸カリウムの量は一生食べ続けたとしても健康に問題がないレベルであると言われています。 化学調味料とは食品の味を調えるために添加される、人工的に作られた調味料のことです。 着色料は食品へ色をつけるために使われます。目的は商品の見た目を良くするためです。アレルギーやがんのリスクを高める可能性があると言われています。 リン酸塩はかまぼこの形を保ったり、食感を良くしたりするために添加されます。リン酸塩が入っている食品を食べるとリンがたくさん摂取されることになるので、リンの過剰摂取になってしまう恐れがあります。 そして、カルシウムの吸収を妨げるので、骨トラブルのリスクを高めてしまいます。 ふつうのかまぼこには100gあたり2.5gの塩分が含まれています。 これは多く、特に小型犬の場合、少し与えただけでも塩分の過剰摂取になってしまいます。 そして、塩分を過剰に摂取してしまうと心臓や腎臓に負担をかけてしまい、さまざまな病気の原因になってしまう可能性があります。 そのため、かまぼこはたまにおやつ程度の量を与えるのは大丈夫ですが、日常的に与えるのはやめたほうがいいでしょう。 継続的に与えるには塩分が多すぎるからです。 ここでは、ワンちゃんにかまぼこを与える時の方法をいくつか紹介します。 人間用のかまぼこには、大量の塩分が含まれています。 これをワンちゃんが口にしても大丈夫な状態に持っていくなら、湯煎して塩分を取り除いてから与える方法がおすすめです。 【塩抜きの手順】 そしたら塩抜きは完了です。 そして、かまぼこは消化しやすいように、細かくカットしてから与えるようにするといいでしょう。 塩抜きをしたとしても、かまぼこに含まれている添加物が気になるという人もいるでしょう。 そんな人のために、少し値段は高めですが、無添加のかまぼこも売られています。 これを使うのもおすすめです。 また、犬用のかまぼこも発売されています。 そして、犬用のかまぼこの中には塩分が不使用のものもあるので、それを使うのもいいでしょう。 そして、与える量は3㎏の犬なら10g、8㎏なら20g、大型犬の場合には30gほどにしましょう。ただ、適量は個体によって異なります。愛犬に適した量を見つけてあげるのがベストです。 そして、かまぼこを与えたら次の日は便を確認するようにしましょう。 それで、べんがもし緩くなっていたら、それは与えすぎなので、量を減らしましょう。 また、かまぼこを初めて与えるときにはごく少量にしましょう。 犬がアレルギーを持っている可能性もありますし、体質に合わない可能性もあります。そして、犬によってはかまぼこの味が苦手だと感じるかもしれません。 みなさんはちくわとかまぼこの違いをご存知でしょうか。 知らない人も多いと思うので、この項ではちくわとかまぼこの違いについて解説していきたいと思います。 ちくわとかまぼこの発祥は同じですが、今は製法の違いで分けられてます。 まず、ちくわは白身魚の血や脂肪分を取り除いて水にさらし、それを裏ごししてすりつぶし、味付けをし、それを棒に巻き付けて焼いたものです。 ちくわの真ん中が空洞なのは、このように作られているからなのです。 一方、かまぼこの製法は途中までちくわと同じです。具体的には味を付けるところまでは同じですが、それを板に盛り付けて蒸している点が異なります。 ここでは、愛犬にかまぼこを食べさせる前に知っておきたいことや、解決しておきたいことを質問形式で解説して行きます。 かまぼこの主原料は、スケトウダラやトビウオなどの白身魚のすり身です。 魚肉を主原料にしたドッグフードがある以上、ワンちゃんに与えても問題ないと思われがちですが、かまぼこには、大量の塩分が含まれていたり、着色料や保存料などの添加物が使用されているものもあります。 もしワンちゃんにかまぼこを与えるなら、人間用のものではなく、ワンちゃんのおやつとして製造された犬用のかまぼこを与えましょう。 かまぼこ板には、かまぼこの香りや味が染み付いているので、一度板をあげれば、喜んでかじりつきます。 しかし、かまぼこ板は杉の木でできているため、板が割れれば口内を切ってしまったり、木片が消化器官に刺さってしまうなど、さまざまな危険を伴います。 よって、かまぼこ板をおもちゃとして与えてはなりません。 かまぼこは、白身魚のすり身と調味料を主原料に、つなぎとして様々な食材を混ぜています。 つなぎとして、卵白やでん粉(小麦を含む)、大豆、エビ・カニなど、様々な食材を使用しています。 これら食材に大きな危険性はないものの、かまぼこを口にした瞬間、食物アレルギーを発症する恐れがあります。 症状として、目や皮膚の痒み・赤み、下痢や嘔吐、抜け毛などが見受けられます。 場合によっては、命に係わる危険性もあるので、安易な気持ちでかまぼこを食べさせてはなりません。 人間用のかまぼこをお湯に浸せば、かまぼこ中に含まれる塩分を取り除くことができます。 しかし、塩分が抑えられたからといって、添加物も一緒に取り除けているわけじゃありません。 湯煎した人間用のかまぼこならワンちゃんが口にしても問題はありませんが、添加物がワンちゃんの身体にどのような悪影響をもたらすのかが不安という方は、人間用のかまぼこを与えること自体、控えるのがいいでしょう。 ここまで、かまぼこに含まれている栄養素や食物アレルギー・添加物の使用などについて解説してきました。 結論を申し上げると、ワンちゃんにかまぼこはあまり与えないのがベストです。 湯煎して塩分を取り除けば、口にしても大丈夫ですが、着色料や香料などの添加物がワンちゃんの身体に悪影響をもたらす恐れがあります。 またつなぎとして使用されている食材に反応して食物アレルギーを引き起こす危険性もあります。 白身魚自体は食べても問題ありませんが、このような理由からかまぼこを与えてはなりません。 どうしても、ワンちゃんにかまぼこを食べさせたいという場合は、犬用に調理・製造されたかまぼこを与えるのがおすすめです。 ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています。 最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。 A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。➀たんぱく質
➁炭水化物
➂ビタミンB12
➃ビタミンD
➄ナトリウム
➅カルシウム
➆鉄分
かまぼこを犬に与える時の注意点
かまぼこに潜む食物アレルギー発症のリスク
かまぼこの与えすぎは心臓や腎臓に負担を強いる
かまぼこに含まれている添加物
加工でんぷん
ソルビン酸カリウム
化学調味料
着色料(赤色2号など)
リン酸塩
塩分に注意!
犬にかまぼこを与える方法
かまぼこはトッピングやおやつとして与えるのがおすすめです。方法①湯煎してから与える
方法②無添加・犬用のかまぼこを与える
ちくわとかまぼこの違い
犬にかまぼこを与える前に開つしておきたい疑問
Q.犬にかまぼこは与えない方がいい?
Q.犬にかまぼこが付いていた板を与えるのは危険?
Q.かまぼこを食べたら食物アレルギーを引き起こす?
Q.かまぼこに含まれている塩分を取り除けば与えてもいい?
犬にかまぼこは与えない方がいい
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