犬に「バナナ」を与えるときの全知識|与えても大丈夫?適量は?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にバナナを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

ドッグフードにバナナが含まれていることはごくまれだと思いますが、バナナは身近な食材です。そのため、愛犬にバナナを与えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にバナナを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

バナナの効果効能

バナナは栄養価が高く、健康状態を良くしてくれる食品です。そして、食物繊維が含まれているため、便秘予防につながります。また、フラクトオリゴ糖が腸内環境を整えてくれるので、免疫力を上昇させる効果もあります。

そして、バナナはスポーツをする際に食べる人が多いですよね。これは、バナナにすばやくエネルギーになることができるブドウ糖と、ゆっくりエネルギーになる果糖やショ糖が含まれていて、運動するエネルギーを補充するのに適しているからです。

犬でも同じように、散歩やそのほかの運動をする前にバナナを食べさせるのがおすすめです。

バナナの栄養成分


バナナに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 75.4g
たんぱく質 1.1g
炭水化物 22.5g
食物繊維 1.1g
ビタミンB1 0.05㎎
ビタミンB2 0.04㎎
ビタミンB6 0.38㎎
ビタミンC 16㎎
カリウム 360㎎
マグネシウム 32㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂ビタミンB6

ビタミンB6はたんぱく質をエネルギーに変換したり、筋肉や血液などを作ったりするときに働いています。なので、たんぱく質を多くとるほどたくさんのビタミンB6が必要になり、皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。

➃ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅マグネシウム

マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。

➆フラクトオリゴ糖

オリゴ糖には腸内環境を整え、便の悪臭を抑える効果があります。その中でも、フラクトオリゴ糖は腸内環境に良い影響を及ぼすオリゴ糖として有名です。

➇セロトニン

セロトニンには情緒を安定させる効果があります。また、痛みを和らげる効果もあります。

バナナの注意点

アレルギーに注意!

世の中にあるあらゆる物質はアレルゲンになる可能性があります。そのため、バナナの場合もアレルギーには注意する必要があります。

バナナをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、バナナアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

バナナ一本(100g)のカロリーは86kcalです。このカロリーは果物としては少し高めです。また、バナナにはほかの果物よりも多めの糖分が含まれています。そのため、バナナを食べすぎると肥満につながるほか、歯周病や糖尿病の原因になる可能性もあります。

皮に注意!

バナナの皮は人間も食べることは少ないと思いますが、犬に対しても与えるべきではありません。バナナの皮はかたくて消化に悪いからです。

犬にバナナの皮を与えてしまうとのどに詰まらせて呼吸困難になったり、腸に詰まらせて腸閉塞になったりする可能性があります。また、皮には残留農薬が含まれている可能性があります。

もし愛犬がバナナの皮を食べてしまったら、獣医さんに相談するようにしましょう。

ただ、人間が与えようと思わなくても犬がバナナを皮ごと食べようとしてしまう場合もあると思います。バナナは常温で保存することが多く、犬に誤食されやすいので注意が必要です。誤食を防ぐためにもバナナは犬の届かない場所に置いておくべきでしょう。

ストルバイト結石の犬には不適

バナナにはマグネシウムが豊富に含まれています。そして、ストルバイト結石は尿がアルカリ性になってしまい、マグネシウムが結晶になってしまうことで起こります。

なので、過去にストルバイト結石だと診断されたことがある犬には再発を防ぐためにも、バナナなどマグネシウムが豊富に含まれている食品を与えるべきではありません。

ちなみに、ストルバイト結石の症状としては尿をしたあと痛がる、尿が出なくなる、おなかがふくれている、食欲不振、嘔吐などがあげられます。これらの症状が出たらストルバイト結石を疑い、動物病院へ連れていってあげるべきでしょう。

腎臓病・心臓病の犬には不適

バナナにはカリウムが豊富に含まれています。そのため、バナナを食べると犬の体内のカリウム量が増えます。そして、カリウムが高い状態は腎臓や心臓に負担をかけるため、腎臓や心臓に病気を持っている犬の場合、バナナを与えるべきではありません。

特に腎臓は尿を通してカリウムを体外に排泄する役割を持っているので、腎臓に病気がある犬にはバナナを与えないようにしましょう。

バナナで吐く?

バナナを食べることに慣れていない犬の場合、バナナを与えると吐いてしまう場合があります。

犬が吐く原因として一番に考えられるのは消化不良ですが、バナナは植物の中では消化に良いものなので、これはあてはまりません。

バナナに不慣れな犬がバナナを食べるとやわらかさなどに違和感を覚えて吐いてしまう場合があるのです。そのため、犬がバナナに慣れてくれば吐くことはなくなります。

ただ、バナナは必ず与えなければならないというものではないので、愛犬にバナナを与えて吐いてしまったら、バナナを与えるのは控えたほうがいいかもしれません。多くの犬はバナナが好きですが、バナナをやわらかい食感が苦手だったり、単純にバナナを味が嫌いだったりする犬もいます。

加工品に注意!

バナナの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

バナナジュース

バナナジュースを作るときにはふつう牛乳を加えますが、多くの犬は乳糖不耐症です。つまり、多くの犬には牛乳に含まれている乳糖を分解する能力がないため、牛乳を摂取してしまうと下痢などの症状が出てしまうのです。

また、市販のバナナジュースには砂糖が多く含まれているので、これを犬に与えてしまうと肥満、歯周病、糖尿病の原因になってしまうかもしれません。

ただ、家で牛乳や砂糖を加えずにバナナジュースを作るのであれば犬に与えても問題ありません。水分補給が苦手な犬でもバナナなど甘いものが含まれていると飲むので、そのような犬を飼っている人には特におすすめです。

ちなみに、家でバナナジュースを作るなら、犬用ミルクや豆乳やヤギミルクなどを使うのがおすすめです。これらの乳飲料には乳糖が含まれていないか、含まれていても分解されています。

バナナヨーグルト

ヨーグルトも乳製品ですが、ヨーグルトに含まれている乳糖はあらかじめ分解されています。そのため、ヨーグルトにバナナを入れて犬に食べさせるのはおすすめできます。

ただ、市販のヨーグルトには砂糖が含まれていることが多いので、犬に与えるときには必ず無糖のヨーグルトを選ぶようにしましょう。

冷凍バナナ

冷凍バナナは夏の暑い時期に食べさせると、犬の体を冷やしてくれるので、熱中症対策に役立ちます。ただ、冷凍されたバナナはかたいので、誤飲には注意が必要です。

バナナチップス・ドライバナナ

市販のバナナチップスやドライバナナは油で揚げ、砂糖をコーティングしたものがほとんどです。これを犬に与えてしまうと肥満、歯周病、糖尿病などの原因になってしまいます。

また、バナナチップスやドライバナナは胃で水分を含んでふくれるため、大量に与えると胃が圧迫され、犬が吐き気を感じる可能性があります。

また、油が多いものを食べてしまうと膵炎の原因になってしまうことがあります。

チョコバナナ

チョコバナナは犬へ絶対に与えてはいけません。チョコレートは犬へ絶対に与えてはいけない食品として有名です。また、チョコバナナは串に刺さっていることが多いですが、犬が串を飲み込んでしまうと消化器官を傷つけてしまう可能性があります。

チョコバナナは祭りの会場などで売っていることが多いと思いますが、犬には絶対に与えないようにしましょう。

焼きバナナ

焼きバナナは砂糖やそのほかの調味料を加えていないものなら犬に与えても問題ありません。

ただ、焼きたての熱い状態で与えてしまうと犬がやけどをしてしまいます。犬に与えるなら人肌以下の温度に下げてからにしましょう。

バナナの与え方

犬の歯はすりつぶして食べ物を細かくするのに向いていないため、犬は食べ物を飲み込める大きさにしたらそのまま丸呑みにしてしまいます。

そのため、バナナは小さくカットしたり、フードプロセッサーなどでドロドロにしてから与えるのがおすすめです。

そして、バナナには体を冷やす効果があるので、常温に戻してから与えたり、軽くレンジで温めてから与えたりすると犬の体や胃腸に優しいでしょう。

 

また、ケーキやジュースなどにしてから与えるのもおすすめです。

ただ、どちらにしろバナナは適量を与えるようにしましょう。目安は中型犬なら一日あたりバナナ1/2本くらいです。そして、バナナはおやつとして与える程度にして、与えた分の食事量は減らしましょう。

ドッグフードの達人
バナナは栄養価が高く、健康状態を良くしてくれる食品です。また、腸内環境を整えて免疫力を上昇させる効果もあります。
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