犬に「きなこ」を与えるときの全知識|与えても大丈夫?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にきなこを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
きなこがドッグフードに含まれていることはまれですが、きなこは身近な食材ですよね。もちなどにきなこをつけて食べたことがあるという人は多いと思います。

なので、愛犬にきなこを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にきなこを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

整腸作用、食後の血糖値上昇を抑える効果などがある

きなこには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、腸内環境を整えてくれる効果があります。

また、きなこには食後に血糖値が急上昇するのを抑えてくれる作用もあります。

また、きなこは皮ふ炎やアレルギーの改善や予防にも役立ちます。

ただ、与えすぎてしまうと消化不良や嘔吐などの原因になってしまう可能性があります。

また、大豆アレルギーにも注意が必要です。

そもそもきなこって何?

きなこは日本のお菓子などに良く使われます。そして、ほどよい甘さが特徴です。きなこは大豆を細かく粉状にしたものなので、大豆よりも消化や吸収をしやすいという特徴があります。

ちなみに、きなこには3種類あります。

 

まず1つ目はふつうの「きなこ」です。ちなみに、きなこの語源は「黄な粉」で、黄色い粉という意味です。

次に2つ目は「黒豆きなこ」です。これは黒豆をいってひいたものです。黒豆の皮の黒い色素成分のアントシアニンが含まれていて、コクがあるという特徴があります。ちなみに、アントシアニンには抗酸化作用があります。

そして、3つ目は「うぐいす粉」です。これは未成熟の大豆である青大豆を原料にしたきなこです。薄い緑色をしているため、「うぐいす粉」と呼ばれます。

きなこの栄養成分


きなこに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 4g
たんぱく質 36.7g
炭水化物 28.5g
食物繊維 18.1g
脂質 25.7g
多価不飽和脂肪酸 14.08g
ビタミンE 1.7㎎
ビオチン 31μg
カリウム 2000㎎
カルシウム 190㎎
マグネシウム 260㎎
リン 660㎎
鉄分 8㎎
亜鉛 4.1㎎
1.12㎎
マンガン 2.75㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃脂質

脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。

ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。

➄多価不飽和脂肪酸

多価不飽和脂肪酸は主に植物油や魚に多く含まれています。そして、酸化しやすいという特徴を持っています。

➅ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。

➆カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➇カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➈マグネシウム

マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。

➉リン

85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。

ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。

⑪鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

⑫亜鉛

亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。

そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。

⑬サポニン

サポニンには体脂肪を減らす効果があります。また、動脈硬化やガンなどの病気を予防する効果もあります。

きなこの効果効能

きなこには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、腸内環境を整えてくれる効果があります。また、きなこには食後に血糖値が急上昇するのを抑えてくれる作用もあります。

また、きなこは皮ふ炎やアレルギーの改善や予防にも役立ちます。

きなこの注意点

アレルギーに注意!

きなこは大豆の加工食品です。そして、大豆は比較的アレルゲンになりやすい食材です。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。特に、シベリアンハスキー、アイリッシュセッター、シャーペイなどの犬種は大豆に対する耐性がなく、大豆アレルギーになりやすいので注意が必要です。

そして、きなこをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

また、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

きなこは与えすぎてしまうと消化不良や嘔吐などの原因になってしまう可能性があります。

人間用のきなこに注意!

人間用のきなこには、犬にとって多すぎる量の砂糖が含まれています。そのため、犬が人間用のきなこを食べてしまうと肥満や歯周病や糖尿病などの原因になってしまう可能性があります。

犬には砂糖が含まれていないきなこを与えるようにしましょう。

賞味期限に注意!

きなこにはあまり水分が含まれていないため、賞味期限が過ぎてもすぐ腐ることはなく、一見食べても良さそうに見えます。

しかし、きなこは含まれている油が徐々に酸化していってしまい、きなこのにおいは薄くなっていきます。

そのため、きなこは新鮮なうちに与えてあげましょう。

加工品に注意!

きなこの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

きなこミルク

きなこミルクはきなこと乳飲料を混ぜ合わせたものです。そして、きなこミルクに使われているミルクが牛乳だった場合、犬には与えないようにしましょう。多くの犬は牛乳に含まれている乳糖を消化することができず、下痢などの原因になってしまう可能性があるからです。

ただ、乳飲料がヤギミルクなど、乳糖が多く含まれていないものであった場合は犬に与えても大丈夫です。

むしろ、きなこが液体になって摂取しやすくなっているので、きなこを与える方法としておすすめできます。

きなこクッキー

きなこクッキーは犬に与えても問題ありません。栄養もとれるおやつとして活躍してくれます。

しかし、人間用のクッキーには多すぎる糖分や脂肪分が含まれています。そのため、人間用のきなこクッキーを犬に与えるのは良くありません。

犬には犬用に作られたきなこクッキーを与えるようにしましょう。

きなこもち

きなこもちはきなこを使った食べ物としては定番です。しかし、きなこもちを犬に与えるのはあまりおすすめできません。

なぜなら、犬は与えられたものを丸呑みにしてしまう傾向があり、もちを大きなまま与えるとのどに詰まってしまう可能性があるからです。

もしどうしてもきなこもちを与えたいなら、小さくカットして与えましょう。そして、食べている間はのどに詰まらないかどうか、きちんと観察してあげることが大切です。

きなこの与え方


人間もきなこを食べるときに単独で食べることはありませんが、それは犬も同じです。犬にきなこを与えるときにも単独で与えるのではなく、他の食材と混ぜ合わせて使ってあげるのがいいでしょう。

具体的にはいつも食べているフードにトッピングしてあげるのがおすすめです。ただ、パグやフレンチブルドッグなど短頭犬種の場合、粉末状のままかけてしまうと気道に入ってむせてしまうかもしれません。そのような場合には、きなこを水にといてから与えてあげるのがおすすめです。

そして、きなこをフードにかけてあげると、食欲が増進するという効果もあります。また、必ずしも水でといてあげる必要はありません。加工品の項でも紹介しましたが、きなこをヤギミルクでといてきなこミルクを作り、それをフードにかけてあげてもいいでしょう。

ちなみに、きなこは砂糖が入っていなければ基本的に人間用のものを使っても問題ありませんが、犬用のきなこも発売されています。そのため、そちらを使ってあげるのもいいでしょう。

 

そして、きなこの適量は5㎏の犬なら大さじ2/3杯ほど、10㎏の犬なら大さじ1杯ほどです。ただ、適量は個体によって異なります。愛犬にとってベストな量を見つけてあげましょう。

ちなみに、与えたら翌日の便は確認するようにしましょう。そして、もし便が緩くなっていたら、それは与えすぎということです。量を減らすようにしましょう。

また、はじめは少量を与えて様子を見るようにしましょう。アレルギーの可能性もありますし、きなこが犬の体質に合っていない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
きなこには腸内環境を整えてくれたり、食後の血糖値の急激な上昇を抑えたりしてくれる効果があります。
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