ドッグフードの原材料と成分

ドッグフードの「肉骨粉(ミートボーンミール)」についての全知識

※本ページにはPRが含まれます。

愛犬に肉骨粉(にくこっぷん)を与えてはいけません。

肉骨粉は安いドッグフードによく用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に肉骨粉を与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。

危険な薬品や添加物などが含まれているかも

肉骨粉は牛、豚、鶏などから食肉を取り除いた後のくず肉、脳、脊髄(せきずい)、骨、内臓、血液などを加熱処理し、油を搾り取って乾燥し、細かく砕いて粉末状にしたものです。

つまり、本来は廃棄されるような粗悪な原材料から製造されています。

そのため、危険な薬品が残留していたり、危険な添加物が添加されていたりするかもしれません。

肉骨粉が含まれているドッグフードは避けるべきでしょう。

肉骨粉の概要


肉骨粉は牛、豚、鶏などから食肉を取り除いた後のくず肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液などを加熱処理し、油を搾り取って乾燥し、細かく砕いて粉末状にしたものです。

ミートボーンミール、MBMなどと呼ばれることもあります。

ちなみに、上記の作業をレンダリングと呼びます。

また、搾り取った油は動物性油脂という名前でドッグフードに入っていることがあります。

 

そんな肉骨粉は農作物の肥料として使用されることがあるほか、ペットや家畜用の飼料として用いられることもあります。

ただ、BSE(※)が牛の間で流行した事件以来、牛から製造された肉骨粉を飼料に用いることは禁止されています。

BSE(※)

BSEとはいわゆる狂牛病のことで、牛の脳の中に空洞ができてしまい、スポンジ状になってしまう感染症のことです。

プリオンというタンパク質が変異で異常プリオンになり、それが増殖することが原因だと考えれらています。

そして、BSEが流行したのは、牛の飼料に牛由来の肉骨粉が含まれていたからだと言われています。

この反省を生かして、現在では牛に牛由来の肉骨粉を与えることは禁止されています。

ドッグフードに使われている理由

肉骨粉がドッグフードに含まれている理由は、簡単に言うと、とても安価に手に入れることができるからです。

かさ増しのために用いられていると言い換えることもできます。

肉骨粉は人間が食用に用いることができない、低品質な肉の、それも通常は廃棄される部分から作られているため、とても安いのです。

このような理由から、肉骨粉は安価なドッグフードに含まれていることが多いでしょう。

肉骨粉の危険性


肉骨粉は粗悪な原材料として有名ですが、それはどの動物のどの部分が使用されているかわからず、通常は廃棄される部分が用いられている可能性が高いからです。

そして、いわゆる4Dミート(※)が使用されている可能性もあります。

つまり、腐敗した肉、病気の治療に使われた薬、病原菌などが含まれている可能性もあるのです。

特に動物を安楽死させるために用いられるペントバルビタールナトリウムは熱に強いため、肉骨粉の中に残留してしまう可能性が高いので注意が必要です。

 

また、肉骨粉の腐敗を防ぐために危険な酸化防止剤や保存料などが使用されている可能性もあります。

しかも、ドッグフードの製造会社に肉骨粉を製造するときに使用した添加物を表示する義務はありません。

ですので、たとえ肉骨粉の製造に危険な添加物が用いられていても、消費者からはわかりません。

 

また、肉骨粉はどの動物の肉から製造された肉なのか、消費者にはわかりません。

そのため、特定の動物にアレルギーを持っている場合、肉骨粉を食べるとアレルギー症状が出てきてしまうかもしれません。

 

また、肉骨粉には安楽死させられたり、路上で死んだりした犬や猫などペットの肉が使用されている可能性もあります。

そして、特に犬の肉が使われていた場合、とても危険です。

 

なぜなら、その固体が病気にかかっていた場合、食べた犬がその病気に感染してしまう可能性があるからです。

これは当たり前の話ですが、自分と同じ種がかかっていた病気は、違う種がかかっていた病気よりずっとかかりやすいのです。

たとえば、人間が牛の病気にかかることはあまりありませんが、インフルエンザなどほかの人間がかかっていた病気にかかることはよくありますよね。

また、これは上でも解説しましたが、牛の間でBSEの感染が広まってしまったのは、牛が牛由来の肉骨粉を食べていたからでした。

4Dミート(※)

4Dミートとは、アメリカでは肉のランク付けで食品として不適格な肉類だとされるような、最低ランクの肉のことです。

具体的には、以下の4つの肉が当てはまります。

  1. Dead:死んでしまった
  2. Diseased:病気だった
  3. Dying:死にかけだった
  4. Disabled:障害のあった

Dead, Diseased, Dying, Disabled はすべて頭文字がDなので、4Dと呼ばれているのです。

きなこ
きなこ
肉骨粉は本来は廃棄されるような粗悪な原材料から製造されています。

そのため、危険な薬品が残留していたり、危険な添加物が添加されていたりするかもしれません。

肉骨粉が含まれているドッグフードはまったくおすすめできません。

フード選びに迷ったら?

ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています

最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。

Sランクのドッグフードなら…
★4.50以上の高得点
無添加で穀物不使用
栄養バランス◎
「獣医師推奨」「ヒューマングレード」など安全なポイント多数
お得な定期購入あり

A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。

全ランク一覧は
こちら

こんな記事もおすすめ

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「ブロッコリー」を与えるときの全知識|茎も食べれる?

2023年7月4日
ドッグフードの達人
犬はブロッコリーを食べても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。 ドッグフードにブロッコリーが含まれていることはまれですが、ブロッ …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「梨」を与えるときの全知識|梨の皮もあげていい?

2023年7月18日
ドッグフードの達人
愛犬に梨を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。 梨がドッグフードに使われることはほぼないと思われますが、身近な食材なので …
犬に栗を食べさせても大丈夫?

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に栗を食べさせても大丈夫?栗に含まれる栄養成分と適切な与え方について徹底解説

2018年10月12日
ドッグフードの達人
愛犬に栗を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。 ドッグフードに栗が使われていることはまれですが、栗はとても身近な食材です …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「納豆」を与えるときの全知識|適量はどのくらい?

2018年10月10日
ドッグフードの達人
愛犬に納豆を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。   ドッグフードに納豆が含まれていることはあまりないかもしれませんが、納 …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「豆乳」を与えるときの全知識|栄養成分や効果効能を解説

2018年10月12日
ドッグフードの達人
愛犬に豆乳を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。   豆乳がドッグフードに含まれていることはまれですが、大豆の形で入ってい …

※本ページにはPRが含まれます。

ドッグフードの原材料と成分

犬に「米ぬか」を与えるときの全知識|栄養成分や効果効能など

2018年12月26日
ドッグフードの達人
愛犬に米ぬかを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。   人間が米ぬかを食べることはあまりないかもしれませんが、ドッグフード …