ドッグフードの達人(@dogfoodmaster)です。
今回の解析は、安価で有名なドッグフード「ペディグリー」です。
お手頃価格ですが、BHAやBHTをはじめとして危険な酸化防止剤を多数使用しています。
■今回の解析商品:ペディグリー ドライ成犬用 ビーフ&緑黄色野菜入り
ペディグリーの総合評価(★0.9)
総評:利便性以外微妙
「ペディグリー」は、MARSという日本の会社が製造販売しているドッグフードです。当サイト独自の評価基準で厳正に審査した結果、「Eランク」の評価となりました。
ペディグリーはメイン食材の穀類を中心として犬に適していないものが多く含まれるドッグフードです。そして、肉類も含まれていますが、ミール系など、よくない原材料になっています。
また、添加物についても合成ミネラルと合成ビタミン以外に着色料、保存料、酸化防止剤など危険な添加物が多く含まれます。そして、成分についてもタンパクが18%と少なくなっています。
ちなみに、利便性についてはAmazonでも楽天でも購入できるため高くなっています。そして、100gあたりの値段は27.5円であり、安いですが、品質を考えるととても購入するべきドッグフードではないでしょう。
ペディグリーの基本情報
参考価格 | 通常価格:2.2kg/605円(税別) |
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100gあたり | 約27.5円 |
カロリー | 345kcal/100g |
メイン食材 | 穀類 |
原産国 | 日本 |
対応年齢 | 成犬用 |
賞味期限 | 未開封の場合18ヶ月、開封後1ヶ月 |
販売元 | MARS |
注目ポイント |
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ペディグリーの特徴
続いて、ペディグリーの特徴をより詳しくご紹介いたします。
①ウォルサム研究所で開発
ペディグリーはウォルサム研究所で開発されているドッグフードです。ちなみに、ウォルサム研究所とは、ペットケアとペット栄養学の世界的な権威の研究機関です。そんなウォルサム研究所で開発されたペディグリーは信頼できるドッグフードだと言えます。
②お手頃な価格
ペディグリーはお手頃な価格で買うことができるドッグフードです。具体的には、100gあたりの価格は27.5円です。
これは5kgの犬の場合、1日あたりの給餌量の目安は95gなので、1日あたりの食費は26円になります。これは、1ヶ月で780円しかかからない計算になります。
③豊富なラインナップ
ペディグリーには水分量、年齢、メイン食材、犬の大きさなどによってわけられた豊富なラインナップがあります。そのため、愛犬に適したドッグフードを選んであげることができます。
ペディグリーの原材料と成分
ペディグリーに含まれている原材料と成分は以下の通りです。
(ピックアップ食材は緑文字、マイナス食材は赤文字で表記しています。)
穀類
ペディグリーの主原料は穀類です。
穀類とはかなりあいまいな表記であり、何が含まれているのかわかりません。そのため、小麦、とうもろこしなど犬に適していない原材料が使用されている可能性がありますし、粗悪な原材料が使用されている可能性もあります。注意が必要です。
大豆
大豆には植物性たんぱく質をはじめ、必須アミノ酸、リノール酸、イソフラボンなどの成分が含まれています。特に植物性たんぱく質は豊富です。
ただ、大豆はアレルゲンになりやすい食材です。また、消化にもあまりよくないので食べすぎには注意が必要です。
チキンミール、チキンエキス
チキンミール、チキンエキスには粗悪な原料が用いられている可能性があります。粗悪な原料とは、人間用には認められていないような、いわゆる4Dミートなどです。
このような原料が入っているドッグフードを食べ続けていると、犬の健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。
等
等というのは極めてあいまいな表記で何が含まれているのかわかりません。そのため、具体的には表記できないようなよくない原材料が含まれている可能性があります。注意が必要です。
家禽類
家禽類とはかなりあいまいな表記であり、何が含まれているのかわかりません。そのため、粗悪な原材料が使用されている可能性もあります。注意が必要です。
タンパク加水分解物
タンパク加水分解物とはアミノ酸のレベルにまであらかじめ分解されたタンパク質のことであり、アレルギー反応が起こりにくく、消化にもよいというメリットがあります。
ただ、酸分解によって製造されている場合、発がん性物質が含まれています。
また、長期的に摂取すると腸内細菌のバランスを崩してしまうかもしれないので注意が必要です。
ビートパルプ
ビートバルプとは、サトウダイコンの搾りカスのことです。
食物繊維が豊富で草食動物にはぴったりの原材料となりますが、犬のような肉食動物には必要のない栄養素です。
サトウダイコンから砂糖を搾り取る時に使う硫酸系の薬品が残留している恐れがあるので注意が必要です。
青2
青色2は日本ではアイスや和菓子やチョコレートなどに使用されています。そして、青色2を継続的に摂取していくと染色体異常が起こったり、がんの原因になったりすることがあります。
そして、けいれんが起こる可能性もあります。注意が必要です。
赤102
赤色102は日本では洋菓子やソーセージなどに用いられていることが多いでしょう。
発がん性が認められており、アレルギーを誘発する可能性もあります。また、ラットによる実験では多量の摂取により心臓や肺に障害が起こることがわかっています。
そのため、日本では使用が認められていますが、ベルギー、カナダ、アメリカなどでは使用が禁止されています。
黄4
黄色4号は日本ではゼリーやシロップなどに利用されていますが、アレルギーのような症状が出る可能性があります。
ノルウェーやスウェーデンでは食用に使用することが禁止されています。
黄5
黄色5号は日本ではお菓子や清涼飲料に使用されています。犬に対する実験では体重減少や下痢などの症状が出てくることが報告されています。
そして、がんの原因になったり、ぜんそく症状の原因になったりします。
二酸化チタン
二酸化チタンは食品には白色の着色料として使用されます。そして、多くの動物実験によって毒性があることがわかっています。
WHOは二酸化チタンを「発がん性のある物質」に分類しています。また、アメリカのがん学会は二酸化チタンを「もっとも発がん性の高い5つの物質」のひとつだとしています。
BHA
BHAは安いドッグフードに使用されている酸化防止剤の一つです。
BHAを含んだ食品を食べると、がんが発生したり、歩行障害が起こったり、呼吸困難になったり、消化器官からの出血が起こったり、肝臓のうっ血が生じたりする可能性があります。
BHT
BHTは安いドッグフードに使用されている酸化防止剤の一つです。
BHTを含んだ食品を食べると、膀胱がんになったり、甲状腺がんになったりする可能性があります。
pH調整剤
pH調整剤とは食品を酸性に寄せたり、アルカリ性に寄せたりするために使用される添加物です。具体的に何が含まれているのかわからないため、危険な添加物が用いられている可能性もあります。注意が必要です。
ソルビン酸K
ソルビン酸Kは保存料として使用されている食品添加物です。なぜなら、ソルビン酸Kには細菌やカビの発生や増殖を抑える働きがあるからです。
そして、ソルビン酸Kは安いドッグフードなどには使われている場合がありますが、発がん性があると言われており、免疫障害や成長不順のリスクもあります。
そして、肉類も含まれていますが、ミール系など、よくない原材料になっています。また、ペディグリーにはそれ以外にも着色料、保存料、酸化防止剤などよくない添加物が多く使用されています。
このようなドッグフードはとても犬に適したものとは言えないでしょう。また、成分についてもタンパクが18%と少なくなっています。犬には人間より多くのタンパク質が必要なので、25%は欲しいところです。
ペディグリーの口コミと評判
ペディグリーの口コミは以下の通りです。
良い口コミ評判
美味しそうに食べます
うちのワンちゃん用に購入しました。喜んで美味しそうに食べてるので問題ないかと思います。お腹も壊しません
美味しそうに食べます
リピです。美味しそうに食べています。食いしん坊で良く食べますが、良い便もでます。
とても良く食べてくれます
パッケージの写真と同じ柴犬を飼ってますがとても良く食べてくれます。色々の栄養素も入り良いと思いますし糞の始末も大変楽です。
悪い口コミ評判
下痢になってしまいました
犬によって合う、合わないがあると思うけど、これを食べた日から下痢下痢下痢。で病院いきました。二度と買わない。
食べなくなってしまいました
どのペットフードにするか色々試していた時に一度与えましたが、最初こそ普通に食べていたのが徐々に食べなくなり、しまいにはお腹がすいていても食べない状態になりました。
ただ、食べてくれない場合もあり、下痢になってしまう場合もあるようです。
ペディグリーの最安値
初回購入 | – | – | – |
---|---|---|---|
通常購入 | – | 605円 | 278円 |
定期購入 | – | – | – |
送料 | – | 400円 | 864円 |
ペディグリーを公式サイトから購入することはできませんが、Amazonや楽天などの通販サイトから購入することができます。そして、送料まで考慮するとAmazonから購入したほうがお得になっているようです。
ちなみに、多くのドッグフードと同じように、ペディグリーも大きなパッケージの商品を購入したほうがお得になっているようです。具体的な価格表は以下のとおりです。
内容量 | 価格 |
---|---|
2.2kg | 605円 |
5.5kg | 1491円 |
10kg | 1980円 |
13.2kg(2.2kg×6) | 4496円 |
ペディグリーの与え方
この項では、ペディグリーの与え方について解説していきたいと思います。
給餌量
ペディグリーの給餌量は以下の表の通りです。
ただ、この値はあくまで目安です。給餌量は年齢、活動量、代謝などによって異なります。愛犬に与えてみて、太ってきたら量を減らし、やせすぎてしまったら量を増やすようにしましょう。
フードの切り替え方
前のフードから、ペディグリーへ切り替えるときには、徐々に切り替えていくようにしましょう。
具体的には、まずペディグリーを前のフードに1割ほど混ぜて与えます。そして、2日目は2割程度、3日目は3割程度などと、7~10日ほどかけてペディグリーの割合を増やしていき、前のフードを減らしていくといいでしょう。
また、おなかが弱い犬の場合はもう少し長い時間をかけてゆっくりと移行していくようにしましょう。
もし急に新しいフードを与えてしまうと、犬のおなかがびっくりして、下痢の原因になってしまうかもしれません。
ペディグリーの賞味期限と保存方法
いくら良いフードでも、保存方法を間違えてしまったり、賞味期限を過ぎてしまったりすると、愛犬に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
そこで、この項ではペディグリーの賞味期限と保存方法について解説していきたいと思います。
賞味期限
ペディグリーの賞味期限は未開封の場合には18ヶ月、開封済みの場合には1か月になっています。
そして、ドッグフードは賞味期限を過ぎると酸化が進んでしまい、食いつきが悪くなってしまいますし、犬のさまざまな健康被害の原因になってしまう場合もあります。ドッグフードは賞味期限内に食べきるようにしましょう。
保存方法
ペディグリーは常温で冷暗所に保存するといいでしょう。
そして、温度や湿度が高い場所は避けるようにしてください。ちなみに、冷蔵庫に保存するのは避けるようにしましょう。冷蔵庫に保存してしまうと外に出したときに温度差で結露してドッグフードが湿ってしまい、それがカビの原因になる可能性があるからです。
ペディグリーの注意点
ペディグリーには注意が必要な点もあります。それぞれ見ていきましょう。
アレルギーに注意!
すべての食材や添加物は、アレルギーを引き起こす可能性があります。そのため、ドッグフードに含まれている原材料により、アレルギーが引き起こされてしまう可能性もあります。特にペディグリーに含まれている大豆はアレルゲンになりやすい食材です。
ですので、アレルギー検査などを行い、愛犬のアレルギーについてはあらかじめ把握しておいたほうがいいでしょう。
また、ドッグフードを食べて嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、そのドッグフードを食べるのはやめたほうがいいでしょう。
タンパク加水分解物に注意!
タンパク加水分解物は一般的な製造方法である酸分解で製造されている場合、微量の発がん性物質が含まれてしまう場合があります。注意が必要です。
BHA、BHTに注意!
BHAやBHTは危険な酸化防止剤です。具体的には、がんなどのリスクが上昇してしまいます。注意が必要です。
ペディグリーの種類
ペディグリーには以下のようなラインナップがあります。
それいけ!小型犬シリーズ
それいけ!小型犬シリーズは小型犬のために作られたドッグフードです。以下のようなラインナップがあります。
- 成犬用(チキン チーズ入り)
- 成犬用(チキン入り)
- 成犬用(ビーフ入り)
- 子犬用(チキン入り)
- 7歳から用(チキン入り)
- 11歳から用(チキン入り)
- 体重管理用(チキン入り)
ドライシリーズ
ペディグリーのドライタイプのドッグフードには以下のようなラインナップがあります。
- 成犬用 ビーフ&緑黄色野菜入り
- 成犬用 ビーフ&緑黄色野菜&魚入り
- 成犬用 チキン&緑黄色野菜入り
- 子犬用 チキン&緑黄色野菜入り
- 7歳から用 チキン&緑黄色野菜入り
- 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入り
- 肥満気味の愛犬用 ささみ&ビーフ&緑黄色野菜入り
- 大型犬用 ビーフ&チキン&緑黄色野菜味
ペディグリーのQ&A
その他、ペディグリーによくある質問をまとめました。
Q①:粒の大きさはどのくらいですか?
ペディグリーにはいろんな形の粒があり、直径は10~15mm程度になっています。