ドッグフードの原材料と成分

犬にウインナーを与えるのは危険?与えちゃいけない理由や危険性を徹底解説

犬にウインナーを与えるのは危険

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愛犬にウインナーを与えるのはおすすめできません。

ウインナーは身近な食材ですよね。洋風の朝食で、玉子焼きの付け合わせとして使用されることも多いと思います。なので、犬にもウインナーを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にウインナーをおすすめできない理由」について解説していきます。

犬にウインナーを与えちゃいけない4つの理由

ウインナーは、鶏や豚、牛などのひき肉を混ぜ合わせて羊の腸に詰めて作った加工食品です。

主原料には動物性タンパク質を豊富に含んでいる肉類をふんだんに使用していることから、ワンちゃんに食べさせても問題はないと思われますが、ウインナーはあくまで人間が食べるように調理・製造された加工食品です。

ウインナーを作る過程で、様々な調味料を混ぜ込んで作っているので、ワンちゃんにウインナーを与えるのは非常に危険です。

ここでは、ワンちゃんにウインナーを与えちゃいけない理由を4つ紹介します。

理由①塩分の含有量が多い

ウインナーは、主原料である、鶏や豚、牛などをひき肉にして、味付けとして塩や香辛料などの調味料を混ぜ合わせた加工食品です。

調理はあくまで、人間が食べることを前提に進めているため、塩や香辛料の配合量は人間基準で調整されています。

以下は、ウインナーに含まれている塩分量です。

食品1本あたりのグラム塩分
魚肉ソーセージ約120g約2.5g
ウインナー約15g約0.3g

参考:五訂日本食品標準成分表より

人間同様、ワンちゃんにも多少の塩分が必要ですが、1日に必要な塩分量は、2.0kgほどのワンちゃんでたったの0.18gです。

一度に多くの塩分を摂取してしまうと、血中の塩分濃度が上昇して心臓や腎機能に多大なる負担をしている可能性があります。

加えて、ワンちゃんの発汗能力は低いため、汗として体外に塩分を排出するのが苦手です。

ワンちゃんの健康を維持・管理するためにも、塩分の過剰摂取になるウインナーを与えるのは控えましょう。

理由②食物アレルギー発症リスクがある

ウインナーの主原料である、鶏肉や豚肉などの肉類に含まれている動物性タンパク質が食物アレルギーの原因になることもあります。

誤ってウインナーを口にして、食物アレルギーを発症してしまうと、以下のような症状が現れます。

  • 嘔吐や下痢
  • 皮膚に赤い発疹ができる
  • 目が充血している
  • 壁や爪で体中を掻いている

食物アレルギーの発症は、先天的なものと、後天的な者の2種類があります。

ウインナーを誤食した場合もそうですが、先のようなアレルギー症状が出た時は、早急に掛かりつけの動物病院に連れていきましょう。

診断を受けるときに、「どんな症状が出たのか」「いつ頃から症状が出たのか」を伝えると診察がスムーズに行われます。

理由⓷ビニールを誤食する可能性がある

ウインナーは、ビニール袋に梱包された状態で販売・保存されています。

一度開封すれば、袋に充満していた香りが空気中に散布し、においを嗅ぎつけたワンちゃんの食欲が刺激され、ビニール袋ごとウインナーを口にする恐れがあります。

特に、1本ずつ梱包されているタイプのウインナーで発生しやすいです。

もしワンちゃんがビニール袋を口にしてしまうと、以下のような症状が現れます。

  • 嘔吐
  • 消化不全
  • 食欲不振

先の症状に加えて、ビニールが腸に詰まって便の排出が困難になったり、喉にのどにビニール袋をひっかけて窒息死する恐れがあります。

ビニールが腸や喉などに詰まると、手術で摘出しなければならず、多額の手術費用を背負う羽目になります。

理由④添加物の使用

ウインナーには、複数種類の調味料に加えて、添加物や着色料がふんだんに使用されています。

以下は、人間用のウインナーに含まれている代表的な添加物です。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは見た目を良くするために使用されます。

しかし、亜硝酸ナトリウムは体内でニトロソアミンという発がん性物質に変化してしまい、がんリスクを高めてしまいます。

着色料(赤色2号など)

着色料は見た目を良くするために使用されます。ちなみに、ウインナーには赤色の着色料が使われていることが多いでしょう。

そして、着色料はアレルギーやがんのリスクを高めてしまうと言われています。

ソルビン酸カリウム

ソルビン酸カリウムは保存料として使用されている添加物です。安いドッグフードなどには使われている場合がありますが、発がん性があると言われており、免疫障害や成長不順のリスクもあります。

ただ、ウインナーに含まれているソルビン酸カリウムの量は一生食べ続けたとしても健康に問題がないレベルであると言われています。

リン酸塩

リン酸塩はウインナーの形を保ったり、食感を良くしたりするために添加されます。リン酸塩が入っている食品を食べるとリンがたくさん摂取されることになるので、リンの過剰摂取になってしまう恐れがあります。

そして、カルシウムの吸収を妨げるので、骨トラブルのリスクを高めてしまいます。

そもそもウインナーって何?

そもそもウインナーとは、ソーセージの一種です。

そして、ソーセージとは、鶏、豚、牛などのひき肉を塩や香辛料で味付けし、動物の腸などに詰めた加工食品のことです。

ちなみに、ソーセージの語源には諸説ありますが、ラテン語で「塩漬けされた」という意味を持つ “salsus” という単語が語源だと言う説が有力であるようです。

そして、製造方法をもう少し詳しく説明すると、塩漬けされた肉を挽いて、これを香辛料や塩などで調理し、腸に詰めて乾燥、もしくは燻製をして作ります。

その中でも、羊の腸に詰めて作られていて、太さが20㎜未満のものはウインナーソーセージと呼ばれます。

これがいわゆるウインナーです。

また、豚の腸が使用され、太さが20㎜~36㎜のものはフランクフルトソーセージと呼ばれ、牛の腸が使用され太さが36㎜を超えるものはボロニアソーセージと呼ばれます。

犬に人間用のウインナーを与える方法


以上の理由から、ワンちゃんに人間用のウインナーを与えるのはあまりおすすめできません。

しかし、どうしても与えたい場合は、ワンちゃんの健康に害を成すデメリットを少しでも軽減する工夫を凝らす必要があります。

その方法として、有力なのが、人間用のウインナーを湯煎して塩分を取り除いてから食べさせるという方法です。

まず、ウインナーを細切りにし、ウインナーの倍の量の水を沸騰させて、そこにウインナーを投入するようにしましょう。

お湯の中に投入したら火を止めて、1分間放置します。

この時、火をつけたままゆでてしまうと、肉のうまみ成分がお湯の中に溶け出てしまうので必ず火を止めてから投入するようにしましょう。

湯煎して1分が経過したらウインナーをザルにあげ、冷水に浸して身を引き締めてたら、キッチンペーパーで水気を取ってあげましょう。

このように塩抜きをすることで、塩分を70%まで減らせますが、ウインナーに含まれている添加物を湯煎で抜くことは不可能です。

きなこ
きなこ
ウインナーには多くの塩分と添加物が含まれているため、犬に与えるのはおすすめできません。

どうしても与えたい場合には、犬用のウインナーにしましょう。また、人間用のウインナーを買ってきて塩抜きをするのもいいと思います。

犬にウインナーを与えるなら犬用ウインナーがおすすめ!

人間が食べることを前提に調理・製造されているウインナーをワンちゃんが口にしてしまうと、嘔吐や下痢を繰り返したり、大量の水を飲んで血中の塩分濃度を下げたりなどの行動を起こしたりします。

また味を占めてこっそり食べ続けていると、食物アレルギーやガンを発症して、最悪、死に至るケースもあります。

しかし、これらはあくまで、人間用のウインナーを食べてしまった場合です。

もしワンちゃんにウインナーを食べさせてあげたいと思ったら、犬用のウインナーを与えましょう。

犬用に調理・製造されたウインナーは、人間用のウインナーとは違って、塩分や添加物が含まれていなかったり、食物アレルギーの発症リスクを懸念して、猪肉や鹿肉などアレルゲンになりにくい肉類を使用しているものがあります。

ただし、防腐剤になる添加物を使用していないため、賞味期限が非常に短かったり、値段が他の商品よりもやや高いという特徴があります。

犬用でも与えすぎには注意がいる

犬用ウインナーは、人間用のものとは違ってワンちゃんの健康を脅かす添加物や塩分量が少ないため、つい与えすぎてしまう飼い主がいます。

犬用とはいえ、カロリー量が高いので、普段口にしているドッグフードのカロリー量と合わせると肥満の原因になる可能性が高いです。

なので、犬用ウインナーは、原則としておやつとか普段あげているドッグフードへのトッピングとして与えるのがベストです。

また犬用ウインナーを与える際は、1日必要なエネルギー量の約10~20%以内に抑えましょう。

犬にウインナーを与えるときは犬用を食べさせること

人間用のウインナーには、塩分と香辛料に加えて添加物が大量に含まれており、人間が食べる分には問題ありませんが、ワンちゃんにとっては健康を害する恐れがあります。

塩分の過剰摂取によって、心臓や腎機能に負担を強いるだけじゃなく、ガンや食物アレルギーを発症する危険性がある以上、ワンが人間用のウインナーをおねだりしてきても与えてはなりません。

もしワンちゃんがウインナーをおねだりしてきたら、犬用と書かれているウインナーを食べさせましょう。

犬用のウインナーであれば、塩分や添加物が含まれていないので、健康を害する心配がなく、いつまでも一緒に生活が送れます。

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