ドッグフードの原材料と成分

犬にハムを与えるのは危険?与えちゃいけない理由やハムに含まれている成分を徹底解説

犬にハムを与えるのは危険

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愛犬にハムを与えるのはおすすめできません。

ハムはとても身近な食材ですよね。洋風の朝食だとよく玉子焼きの付け合わせとして使用されると思います。

なので、犬にもハムを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にハムをおすすめできない理由」について解説していきます。

犬にハムを与えるのは危険!

結論から申し上げると、犬にハムを与えてはなりません。

そもそもハムは、豚のモモ肉に塩や香料、添加物などをもみ込んで燻製した加工食品です。

市販で売られているハムは人間が食べることを前提に調理しています。

ハムには、大量の塩分が含まれているほか、ワンちゃんの体に害を成す香料や添加物などの調味料がたくさん使用されています。

もしワンちゃんが、ハム(生ハムやローストハムなど)を誤食した場合、塩分の過剰摂取によって心臓や腎機能に多大な負担を強いるほか、ガンを発症して命を落とす恐れがあります。

ベーコンやソーセージ(ウインナー)などの加工食品にも、塩分と添加物が調理の過程で使用されているので、与えてはなりません。

犬にウインナーを与えるのは危険?与えちゃいけない理由や危険性を徹底解説

犬にハムを食べさせちゃいけない理由

ここからは、前節で申し上げた内容を踏まえて、犬にハムを与えちゃいけない理由を4つ紹介します。

与えちゃいけない理由には、ハムを作るうえで使用している塩や香料、添加物などの調味料が大きく関係しています。

もし、ワンちゃんにハムを与えると、後述する事態を招く恐れがあるので、おねだりしてきても与えてはなりません。

理由①塩分の過剰摂取になる

ハムは、調理の1過程で大量の塩を使用しています。

その量は、ワンちゃんにとって過剰摂取になる含有量を有しており、ハム1枚当たり約1.0gの塩分が含まれています。

ワンちゃんにも多少の塩分が必要とは言われていますが、ワンちゃんは、人間のように体内の塩分濃度を調整する発汗機能が低いです。

そのため、ワンちゃんがハムを誤食してしまうと、塩分の過剰摂取に繋がり、血中の塩分濃度が濃くなって、心臓や腎機能に多大なる負担を強いる結果になります。

理由②食物アレルギーの発症リスク

ハムの主原料でもある豚肉には、上質な動物性タンパク質が含まれているので、ワンちゃんの健康にいいとされています。

しかし、豚肉に含まれているタンパク質が原因で食物アレルギーを発症する子もいます。

仮にハムを誤食して、食物アレルギーを発症した場合、以下のような症状が見受けられます。

  • 嘔吐・下痢
  • 目の充血
  • 皮膚に赤身や湿疹ができる

また個体によってアレルギーの程度が違います。

とはいえ、ハムの誤食に加えて食物アレルギーを発症していることに変わりはないので、早急に動物病院に連れて行って、診察を受けましょう。

理由⓷肥満になる恐れがある

ハムを含めたベーコンやソーセージなどの加工肉には、多量な塩分と調味料に加えて、脂質を豊富に含まれています。

脂質の摂り過ぎは、肥満の原因に繋がるうえ、心臓や腎機能に負担をかけたり、血流が悪くなるなど、ワンちゃんの健康そのものを害する恐れがあります。

またハムを誤植したことによる嘔吐が原因で、自身の膵臓を傷つけてしまう原因にもつながります。

理由④添加物摂取による発がんリスク

ハムには、塩や香料などの調味料に加えて、保存料や着色料などの添加物も含まれています。

中でも、亜硝酸ナトリウムは、ハム特有のピンク色を引き出すために使用されているもので、これがワンちゃんの体内に入ると、発がん物質に豹変してしまいます。

また、着色料として使用されているソルビン酸カリウムには、発がん作用に加えて免疫障害や成長不順などの悪影響をもたらします。

いずれも健康に支障を来たす成分であり、最悪の場合、命を落とす危険性があります。

ハムに含まれている有害な成分

ハムには、塩分や香料などの調味料に加えて、添加物が大量に含まれています。

使用されている添加物の中には、発がん作用や健康状態に悪影響をもたらすものがありますが、中でも、亜硫酸ナトリウムや着色料(赤色2号)、ソルビン酸カリウム、リン酸塩の4成分は、ワンちゃんの体内に入るだけでも危険とされている添加物です。

ここからは、前節で紹介した4つの理由を絡めて、4つの添加物がそれぞれどのような悪影響をもたらすのかについて解説します。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは見た目を良くするために使用されます。

しかし、亜硝酸ナトリウムは体内でニトロソアミンという発がん性物質に変化してしまい、がんリスクを高めてしまいます。

着色料(赤色2号など)

着色料は見た目を良くするために使用されます。ちなみに、ハムには赤色の着色料が使われていることが多いでしょう。

そして、着色料はアレルギーやがんのリスクを高めてしまうと言われています。

ソルビン酸カリウム

ソルビン酸カリウムは保存料として使用されている添加物です。安いドッグフードなどには使われている場合がありますが、発がん性があると言われており、免疫障害や成長不順のリスクもあります。

ただ、ハムに含まれているソルビン酸カリウムの量は一生食べ続けたとしても健康に問題がないレベルであると言われています。

リン酸塩

リン酸塩はハムの形を保ったり、食感を良くしたりするために添加されます。リン酸塩が入っている食品を食べるとリンがたくさん摂取されることになるので、リンの過剰摂取になってしまう恐れがあります。

そして、カルシウムの吸収を妨げるので、骨トラブルのリスクを高めてしまいます。

犬にハムを与える方法


以上のように、犬にハムを与えるのはあまりおすすめしません。

しかし、どうしても与えたい場合には、犬に対するデメリットが少しでも減るように努力して、少量だけ与えるようにしましょう。

方法①湯煎による塩抜きを施す

まず、犬にハムを与えるなら塩分の対策をする必要があります。

具体的には、ゆでて塩抜きをする必要があります。そのためにはまず、ハムを細切りにし、ハムの倍の量の水を沸騰させて、そこにハムを投入するようにしましょう。そしたら火を止め、1分待ちます。

ちなみに、この時火をつけたままゆでてしまうとうまみが逃げやすくなってしまいます。そして、1分が経過したらハムをザルにあげ、水で引き締めます。ちなみに、水で引き締めると食感がぷりぷりになっておいしいです。そして、水気を取ったら完成です。

このように塩抜きをすることで、塩分を70%減らせますが、添加物を抜くことはできません。

方法②犬用に調理されたハムを与える

添加物が気になる方は、犬用に調理されたされたハムを与えるのがおすすめです。

犬用のハムは、塩分が抑えられているので塩抜きを行う必要はありませんが、保存料として少量の添加物が含まれている恐れが降ります。

そのため、犬用のハムを買うときもできるだけ、無添加のものを選ぶようにしましょう。

そして、犬用のハムの場合、与える量は目安に従いましょう。

きなこ
きなこ
ハムには多くの塩分と添加物が含まれているため、犬に与えるのはおすすめできません。

ただ、どうしても与えたい場合には、犬用のハムにしましょう。また、人間用のハムを買ってきて塩抜きをするのもいいと思います。

犬にハムを含む加工肉を与えるのは危険!

ここまで、ワンちゃんにハムを与えちゃいけない理由やハムに含まれている成分について解説してきました。

冒頭でも紹介したように、ワンちゃんにハムを与えちゃいけません。

ハムには、大量の塩分や香料に加えて、発がん作用がある添加物が調理過程で使用されています。

加えて、主原料である豚肉には、食物アレルギーの発症リスクもあります。

人間にとっては美味しい加工肉であっても、ワンちゃんにとっては健康を害する成分がたっぷり含まれた危険な食べ物です。

くれぐれも、ワンちゃんがおねだりしてきても、ハムを与えてはなりません。

どうしても与えたいという方は、犬用に調理されたハムを与えましょう。

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