犬を飼っている方にとって、吠える回数が多いと周りからの目が気になる方もいるのではないでしょうか。
とくに来客対応をしているタイミングや近隣住民から「うるさい」「ストレスになる」などの声は集めたくないものです。
そこで今回は、効果的に犬が吠えるのをやめさせたいと考えている方に向けて、対処法を紹介します。
対処法だけでなく、犬が吠える原因や犬種についても紹介します。
なかなか犬が吠えるのをやめず、悩んでいる方は今回紹介する方法を参考にしてください。
原因を突き止めて、適切な対処法を実践していきましょう。
犬が吠えるのをやめさせる方法5つ
犬が吠えるのをやめさせたい飼い主にとって、下記の方法がおすすめです。
- 反応しないようにする
- 犬の嫌いな音を鳴らす
- 環境や状況に慣れさせる
- コミュニケーションを多めにとる
- クレート・トレーニングをしてみる
それぞれ適した方法を採用できるよう、順番に紹介していきます。
実施した効果や注意点など触れていくので、参考にしてください。
反応しないようにする
犬が吠えていても反応しないようにすれば「吠えても意味がない」とアピールできるので、おすすめの方法です。
とくに犬が吠える背景に、何かを要求していたり遊びたかったりする犬に対して、有効的になる可能性があります。
たとえば、遊んでもらいたくて吠えている犬に対して「吠えれば遊んでくれる」と思わせないのが重要です。
とはいえ、わかっていても犬が吠えていると無視できず、つい反応してしまう方もいるでしょう。
おすすめなのは、「まったく反応しない」ではなく「ステップを踏んで対応する」方法です。
今まで吠える犬に対して、すぐ対応していた場合は、「お手」や「おすわり」などのしつけを加えましょう。
ステップを踏めば、「吠えれば対応してくれる」から「飼い主の要求を聞いたら対応してもらえた」と犬の認識が変わる可能性があるのです。
しかし、重要なのは「反応しない精神」です。
ステップを踏んでしつける工程を毎回実施するのではなく、反応しないタイミングも取り入れる必要があります。
「吠えればすぐに対応してくれる」と思わせないのが重要と認識するのがおすすめです。
犬の嫌いな音を鳴らす
犬にとって嫌な音を鳴らすと、吠えるのをやめさせる効果が期待できます。
犬が吠える理由は、前述で紹介した「何かを要求していたり遊びたかったりする」場面以外でも考えられます。
犬にとって嫌いな音を鳴らすのは、シチュエーションに関係なく対応できる方法です。
しかし、犬の嫌いな音を鳴らして吠えるのをやめさせようとするのは、注意しておきましょう。
嫌いな音を鳴らすのは、犬にとって大きなストレスを与えてしまう恐れがあります。
もちろん、タイミングによって異なるものの、誤ってしまうと飼い主が威嚇していると思わせてしまいます。
重要なのは、犬の気を逸らすように鳴らすのがコツです。
たとえば、犬が「飼い主が怒っているから音を鳴らしている」と思わせるのではなく、飼い主は鳴らしていないと思わせると効果的です。
何より、犬の健康に関する要求をしているのに、吠えるのをやめさせてまで対処する必要はありません。
シチュエーションに関係なく対応できる方法だからこそ、多用しないよう注意しましょう。
環境や状況に慣れさせる
犬が環境や状況に慣れていないから、吠えている可能性があります。
逆に環境や状況に慣れれば、吠えるのをやめる効果が期待できます。
なぜなら、犬によっては不安に感じていたり警戒心が芽生えていたりするからです。
犬は縄張り意識が強いので、環境や状況の変化はストレスに感じてしまうものです。
もちろん、犬にも性格があるので、安心感が得られるまでの時間が異なります。
効果を感じられるまで時間がかかってしまっていても、コツコツと慣れさせる必要があります。
仮に飼い主がいない状況を不安と感じているなら、一度離れて吠える前に戻るのを繰り返すのが効果的です。
一方で、警戒心の強さから吠えている場合は注意が必要です。
「吠えたから相手(敵)を追い払えた」と思っている可能性があります。
癖づいてしまってやめさせるまで時間がかかってしまう恐れがあるので注意しましょう。
警戒心が強い犬の場合、吠える対象と合わないように散歩コースを変えたり時間をずらしたりすると効果的です。
また、チャイムのように特定の時間で鳴る音に対して吠えている場合、状況に慣れさせる必要があります。
威嚇した音ではないと、安心感を与えるようにしましょう。
コミュニケーションを多めにとる
コミュニケーションを多めにとる方法は、犬が吠える理由がわかっていない際に有効的です。
前述で紹介したように、何かを要求していたり警戒していたりなどが該当しない場合、ストレスを感じている可能性があるからです。
犬がストレスを感じる原因は、状況によって異なります。
たとえば、引っ越しや飼い主の長時間不在などによる心理的なストレス以外にも、空腹や運動不足のような身体的ストレスがあります。
コミュニケーションの少なさから、吠えるのをやめない可能性があるので振り返りが重要です。
飼い主の立場で振り返った際、犬とのコミュニケーションが足りていないと感じたなら、普段より多くコミュニケーションを取りましょう。
犬にとって飼い主とのコミュニケーションは、心理的・身体的ストレスの解消につながる可能性があります。
多めにコミュニケーションを取れば、意外と吠えるのをやめさせられる場合があるのです。
犬とのコミュニケーションが足りていない方は、積極的に取り入れていきましょう。
クレート・トレーニングをしてみる
クレート・トレーニングをすると、何かに対して興奮状態になったり反射的に吠えたりする犬に有効的です。
そもそもクレート・トレーニングとは、別名「ハウストレーニング」と呼ばれるだけあり、犬が入るケースでしつけるトレーニングです。
つまり、クレートの中に対して安心感を与える方法で、「環境への慣れ」に影響します。
たとえば前述で紹介したチャイムなどの音で吠える犬に対して効果的です。
環境に慣れていない不安や警戒心から吠えている可能性があるので、まず一度クレートの中に入れていきます。
クレートの中に入れて犬が吠えなければ、クレートから犬を出して遊ぶ流れです。
クレート・トレーニングを繰り返せば、興奮状態を抑えられる見込みがあります。
家族や友人に手伝ってもらい、クレート・トレーニングを実施していきましょう。
重要なのは、犬にとって安心できる環境を整えていく心構えです。
犬が吠えるのをやめさせるのにNGな方法
犬が吠えるのをやめさせたくても、闇雲に対処するのは避けるべきです。
ここからは、犬が吠えるのをやめさせる際に、やってはいけない方法を紹介します。
今回主に紹介するのは「大声で叱る」方法です。
大声で叱る
なぜNGな方法なのか、理由や意識しておきたいポイントなどを紹介していきます。
大声で叱ってしまうのは、かえって逆効果になってしまいます。
なぜなら犬にとってストレスを感じさせてしまっている可能性があるからです。
つまり大声で叱る方法は、吠えるのをやめさせるのではなく、反射的に吠えさせてしまう恐れがあるのです。
飼い主にとって吠えるのをやめさせたくて、何か対処法を実施しても犬が吠え続けている場合、ストレスに感じてしまいます。
しかし大声で叱る方法は、かえって犬にストレスを与えてしまい、吠えるのをやめさせられないものです。
とはいえ、状況によってはすぐに吠えるのをやめさせたい場合があります。
仕方がない場合は、前述で紹介した犬にとって「嫌いな音」で吠えるのをやめさせる方法がおすすめです。
しかし、多用してしまうのは、さらにストレスを与える方法なので注意しましょう。
また、しつけ用のグッズを多用するのも注意が必要です。
たとえば首輪に振動や電流を流す機能が搭載されたグッズは、かえって飼い主への警戒心を与えてしまいます。
犬が吠えるのをやめさせたい場合、犬にとってストレスを与えていないかを考えたうえで実施していきましょう。
とくに吠えやすい犬種とは?
犬種によって、吠えやすさが異なるので注意が必要です。
具体的には、下記の犬種が吠えやすい傾向が強いと言われています。
- 愛玩犬(チワワ、パグ、マルチーズ、ポメラニアンなど)
- 狩猟犬(テリア系、ビーグル、ダックスフンドなど)
- 日本犬(秋田犬、柴犬など)
- 牧畜犬(コーギー系、シェパード系など)
上記の犬種が、吠えやすい犬種です。
吠えやすい犬種と言われている背景は、「吠えてもらいたい目的があってしつけられた」過去があるのです。
たとえば狩猟犬は、獲物を追い詰める際に吠えて対応しています。
また、牧畜犬も羊などの群れを吠えて追い詰めているのです。
何かを追い詰める目的から吠えるようにしつけられた犬種なので、とくに吠えやすいと言われています。
つまり上記で紹介した犬種を飼っている、または飼う予定がある場合は、とくに吠えやすい犬種と事前に理解しておくのが重要です。
事前の理解が不十分だと、なかなか吠えるのをやめない犬に対して、ストレスを感じてしまう恐れがあります。
吠えやすい犬種と理解したうえで、防音対策を実施しながらコミュニケーションを取っていきましょう。
犬が吠える原因6つ
犬が吠える原因を理解しておくと効果的な対処法が見極められます。
そこで今回、犬が吠える原因として考えられる状況を踏まえて紹介します。
- 自己主張・要求している
- 不安・寂しい
- 警戒・威嚇している
- 遊びたいから
- 音などに対する反射によるもの
- 遠吠え
犬が吠える原因を理解できれば、吠えるのをやめさせられる可能性が高まるものです。
前述で紹介した対処法を踏まえ、具体的に原因を紹介するので、参考にしてください。
自己主張・要求している
何かを要求していたり、自己主張していたりする場合、「クンクン」や「ワンワン」と吠える傾向にあります。
吠えている犬に対して、「おやつが欲しいんだろう」「構って欲しいんだろう」などと捉え、何かしら対応している場合に考えられる傾向です。
吠えるのをやめさせようと、常に犬の要求に応えていると「吠えれば要求を叶えてくれる」と学習してしまうものです。
癖づいてしまうと、直すのに時間がかかってしまうので注意しましょう。
自己主張や要求が目的で吠えている犬に対して、効果的な方法は「一時的な無視」です。
「吠えたところで飼い主は何もしてくれない」と思わせるのが重要です。
とはいえ、一時的であっても犬が吠えるのを無視するのは、飼い主にとって難しいと思う方もいます。
一時的な無視がどうしても難しい方は、時間をずらした対応がおすすめです。
たとえば空腹状態や散歩のタイミングなど、規則的な時間帯で吠えている場合、時間帯をずらすのが効果的です。
飼い主にとっての心構えとして重要なのは、「吠えれば要求を叶えてくれる」と思わせない点と認識しましょう。
不安・寂しい
「クゥーンクゥーン」や「クンクン」など、高めの吠え方の場合、不安や寂しさをアピールしている可能性があります。
不安や寂しさで吠える代表的な例は、前述で紹介した環境の変化やコミュニケーション不足です。
たとえば家族が増えたり引っ越しをしたりなど、周囲の変化は犬にとってストレスを感じてしまうものです。
また、飼い主の不在時間が長い場合、不安や寂しさが強くなります。
最初のうちは「クゥーンクゥーン」や「クンクン」など高めで小さく吠えていても、次第に「ワンワン」と吠えてしまうので注意しましょう。
飼い主目線、環境の変化が原因になっているのかコミュニケーション不足が原因なのか、振り返りが重要です。
不安や寂しさをアピールした吠え方の場合、コミュニケーションを増やせば解決する可能性があります。
最近引っ越した方や犬とのコミュニケーションが足りていないと感じる方は、犬に安心感を与えると効果的です。
何より、「クゥーンクゥーン」や「クンクン」から「ワンワン」に変わると、原因が何なのかわからなくなってしまいます。
早めに犬が伝えたいメッセージに気づき、コミュニケーションを増やしていきましょう。
警戒・威嚇している
犬が吠えている原因として警戒や威嚇がある場合、縄張り意識からきています。
何かに警戒・威嚇している場合、「ウーウー」や「ワンワン」など、強めで唸るように吠えています。
たとえば散歩している最中や、来客対応が発生した際、唸るように吠えるものです。
犬が警戒や威嚇しているように吠えている場合、前述で紹介した「とくに吠えやすい犬種」で注意が必要です。
過去にしつけられた結果から吠えやすい犬種なので、「吠えたから対処できた」と思わせないようにしておきましょう。
飼い主以外の人間や他の犬に対して、警戒心を持って吠える傾向があるので、成果を感じさせないのが重要です。
警戒や威嚇が原因になっていると考えられる場合、吠える原因を作っている対象になる人や犬と出会わないような環境を整えると効果的です。
散歩のコースの見直しや、来客者と出会わないような場所を確保できれば、解決できる可能性があります。
唸るように吠えている場合、強い犬によく見られる傾向なので、犬の周囲環境に注目して対処しましょう。
遊びたいから
犬が遊びたいと感じている場合、「ワンワン」と、高めに吠える傾向があります。
とくに飼い主が長時間不在にしていて、帰ってきたタイミングでよく見られる原因です。
また、散歩中に他の犬と出会ったタイミングでも吠える場合もあります。
つまり、遊びたい思いが強くなると、甲高く吠えてアピールするのです。
しかし、犬にとって遊びたい思いが強くなり、興奮状態になった犬をなだめようと思って行動に移すのは注意が必要です。
「吠えたから構ってもらえた」と犬が認識し、さらに吠えてしまう可能性があるので注意しましょう。
遊びたい思いが原因で吠えている犬に対しては、吠えるのをやめるまで大人しく見守るのがおすすめです。
「吠えたから構ってもらえた」と思わせずに「吠えないほうがいい」と思わせるのが重要です。
たとえば、吠えているのをそっと見守り、吠えるのをやめたタイミングで、おやつを与えるようにしましょう。
犬にとって「吠えるより吠えるのをやめたほうがいい」と理解させるのが重要です。
音などに対する反射によるもの
犬は音や匂いなど、状況の変化があった際に吠える傾向があります。
とくにチャイムのような音や普段嗅ぎ慣れない匂いに対して、反射的に吠えてしまうのです。
「ワンワン」と強めに吠える原因の1つには、前述で紹介した「警戒・威嚇」が挙げられます。
人でたとえてみると、静かな空間で急に大きな物音がすれば、驚いてしまうものです。
犬も同様で、普段と異なった環境になると、驚いてしまい、結果として反射的に吠えてしまいます。
つまり、警戒心とともに恐怖心を感じてしまっているのです。
音や匂いなどの状況が原因で吠えている場合、「何が原因で吠えているのか」を突き止める必要があります。
犬が吠える要因を作っている対象が何なのかを理解しましょう。
そして、犬が吠える要因に慣れてもらうか、要因の排除できるか見極めていきましょう。
たとえば、チャイムが原因で吠えている場合、来客時にチャイムを鳴らさないような対処をすると効果的です。
具体的には、電話番号を伝えておき到着時にはチャイムではなく、通話を促すと犬が吠える要因の排除ができます。
何より「吠えたら相手が帰った」や「吠えたからチャイムが鳴り止んだ」と思わせないのが重要です。
遠吠え
遠吠えをしている場合、原因になっているものは周囲環境なのかコミュニケーションを目的にしているのか、状況によって異なります。
遠吠えは、狼がよくする行為ですが、犬も同様に行っているタイミングがあります。
遠吠えをする背景には、主に仲間とコミュニケーションを取る目的を持っているものです。
複数の犬がいて、遠吠えをしている場合はコミュニケーションを取る目的を持っていると理解しましょう。
しかし犬同士で遠吠えしていない場合、周囲環境は要因になっています。
たとえば周囲で救急車やパトカーなどの緊急車両がサイレンを鳴らしている際に、犬が遠吠えをしている場面があります。
救急車やパトカーなどの緊急車両が鳴らすサイレンは、遠吠えの周波数と近いので犬が反応するのです。
救急車やパトカーが通った際に遠吠えをしている場合、一時的なものと理解しておきましょう。
また、犬同士で遠吠えをしている場合、コミュニケーションを目的にしているケースが多いので、飼い主自身が対応する必要はありません。
前述で紹介した不安や警戒心とは異なるものと認識しておきましょう。
犬が吠える原因を突き止めて、愛犬に合ったしつけでやめさせよう!
犬が吠えるのをやめさせたいと考えている場合、まずは吠える原因を突き止めるのが重要です。
犬が吠える原因がわからずに対処してしまうと、かえって犬はストレスを感じるものです。
今回紹介した通り、犬が吠える原因には不安や警戒心など、状況によって大きく異なります。
原因の違いによって吠え方が変わるので、いつも以上に犬を観察していきましょう。
しかし犬が吠える行為は、多くの場合でコミュニケーションを目的にしているので、まったく吠えないようにするのは不可能です。
あくまで不要なまでに吠えるのをやめさせる対処法と理解し、原因に適した方法を実施していきましょう。
ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています。
最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。
Sランクのドッグフードなら… |
---|
● ★4.50以上の高得点 ● 無添加で穀物不使用 ● 栄養バランス◎ ● 「獣医師推奨」「ヒューマングレード」など安全なポイント多数 ● お得な定期購入あり |
A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。