ドッグフードの原材料と成分

犬にレーズンはダメ!理由・症状・対処法などを徹底解説

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愛犬にレーズンを与えてはいけません。

レーズンは身近な食べ物で、食べたことがある人が多いと思います。しかし、レーズンは犬に与えてはいけない食べ物として有名です。

そこで、この記事では「犬にレーズンを与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。

ぶどう中毒が起こってしまう

犬がレーズンを食べると中毒が起こってしまう原因は不明です。

しかし、犬がレーズンを食べると下痢、嘔吐、急性腎不全などの症状が出てしまいます。

犬がレーズンを食べてしまったら、動物病院へ連れていくようにしましょう。

そもそもレーズンって何?

そもそもレーズンとは、ぶどうの実を天日か、熱風などの人工的な方法で乾燥させたもののことです。干しぶどうと呼ばれることもあります。

そして、レーズンの水分は15%程度であり、ぶどうの栄養素が濃縮されています。具体的には、ポリフェノール、鉄分、カリウムなどが豊富に含まれています。

ちなみに、レーズンはドライフルーツの一種です。そのまま食べられることもありますが、パンやお菓子などに含まれていることもあります。

犬にレーズンを与えるのはなぜダメ?


犬にレーズンを与えてはいけないのは、レーズンがぶどうから出来ているからです。

そして、犬がぶどうを食べてはいけない理由はよくわかっていません。農薬、殺虫剤、カビなどの汚染、ぶどうの未知の毒性成分などの原因が疑われていますが、どれも決定打はありません。

現在わかっているのは、ぶどうの実自体よりも皮のほうが危険性が高いということだけです。

そして、レーズンはぶどうの成分が濃縮されているため、ぶどうより危険であると言われています。

レーズンの中毒量

レーズンの中毒量は犬の体重1㎏あたり11g~30gほどであると言われています。

ちなみに、レーズンは一粒0.6gほどです。そのため、体重が5㎏の犬の場合、レーズンを100粒ほど食べると中毒になってしまう可能性が高まってきます。ただ、中毒量には個体差があります。

そのため、レーズンを大量に食べてもケロッとしている犬もいれば、少しのレーズンを食べてしまっただけで重篤な中毒症状が出てしまう犬もいます。

そして、ぶどうやレーズンの致死量はまだ明らかになっていないため、さらなる研究が待たれます。

レーズンを食べたときの症状


犬がレーズンでぶどう中毒を起こすと、食べてから2〜3時間後に腹痛が出はじめ、下痢や嘔吐を繰り返すようになります。

そして、最悪の場合、ぶどうを食べてから2~3日で急性腎不全を起こして死んでしまいます。体内の毒を除去する役割を担っている腎臓に大ダメージを受けてしまうのです。そのため、もともと腎疾患を持っている犬の場合、ふつうの犬よりも死のリスクが高めです。

 

ちなみに、急性腎不全とは、腎臓が何らかの原因で破壊され、尿から老廃物を外に排出できなくなる状態のことです。具体的には尿を作る機能が低下するので、尿が少なくなったり、出なくなったりします。

また、急性腎不全では嘔吐、無気力、食欲不振、意識レベルの低下、呼吸が荒くなる、元気がない、腎臓やそのまわりが痛むのでそれをこらえるため背中を丸めてじっとしている、などの症状が出ることもあります。

そして、急性腎不全が進行して腎不全になってしまった場合、逆におしっこの量は増え、水を飲む量も増加します。そして、腎不全を放置すると高カリウム血症や尿毒症などにより死んでしまう可能性もあります。

 

また、犬がぶどう中毒になった場合、無気力、食欲不振、アレルギー反応、水を飲む量の増加、元気がなくなりぐったりする、などの症状が出る場合もあります。

レーズンを食べたときの対処法


愛犬が誤ってレーズンを食べてしまったら、動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。基本的には病院へ連れて行って、そこで処置が行われることになります。ちなみに、病院では自分の犬の状態を正確に伝えることが大切です。

レーズンを食べた時間、食べた量、皮ごと食べたかどうかなどをできるだけ詳しく説明できるようにしておきましょう。

レーズンを食べてしまってから2~3時間以内の場合、動物病院ではまず吐かせる処置を行います。中毒の原因物質を外に出すのが一番大切だからです。

そして、食べてから少し時間がたってしまい、吐かせることができなかった場合、胃洗浄を行います。胃洗浄とは、胃の中のものを洗い出す処置のことです。

 

中毒症状が出ていない場合はこれらの処置で終わることが多いです。ぶどう中毒の原因はよくわかっておらず、解毒剤などあるはずもないからです。ただ、中毒症状が出ている場合には対症療法を行います。

具体的には嘔吐や下痢などで失われた水分を補うために点滴が行われたりします。

ちなみに、検査の結果、腎不全を起こしていることが明らかになった場合、入院して処置を行うことになります。その場合、入院費用も含めて5~10万円ほどかかります。

 

そして、毒物で犬の腎臓に大ダメージが与えられてしまった場合、現代の技術でも完全に回復させるのは不可能であると言われています。

そのため、このような場合、症状を悪化させないように点滴や対症療法を行います。そして、多くの場合、中毒を起こす前のような生活は難しくなるでしょう。

 

また、深夜などに愛犬がレーズンを食べてしまって、動物病院がやってないという場合もあると思います。その場合には飼い主が吐かせる処置を行うことになります。

ちなみに、吐かせる方法としては塩水を使用する方法が知られていますが、これはあまりおすすめできません。塩を摂取しすぎて塩中毒になってしまう可能性があるからです。

犬に吐かせる処置を行うなら、オキシドールを使いましょう。オキシドールも胃の中に傷がある場合はおすすめできませんが、塩よりはずっとましな吐かせ方です。

 

そして、オキシドールを使って吐かせる場合、まずは体重5㎏あたり11mlのオキシドール(3%)を用意します。そして、これを犬の舌の奥のほうに流し込みます。そうすると15分ほどで吐いてくれることが多いです。もし吐かなかった場合、水を飲むと吐きやすくなります。

ただ、20分たっても吐かない場合もあります。その場合には同じことを再度行いましょう。

しかし、オキシドールによる吐かせる処置は犬に意識や反応がなかったり、犬が興奮状態になっている場合には行うべきでありません。また、1時間以内に吐かせる必要があり、それ以降は吐かせても意味がありません。

 

そして、応急処置を行った後、動物病院が営業している時間になったら、必ず愛犬を連れて行くようにしましょう。

愛犬が平気そうにしていても、突然中毒症状が出てくる場合もありますし、腎臓は一度ダメージを受けてしまうと二度と機能が回復しません。平気そうな場合でも、食べてから2~3日は注意深く様子を見るようにしましょう。

レーズンを誤って食べてしまうケース

この項では犬がレーズンを誤って食べてしまうケースについて解説していきたいと思います。あてはまるものがある場合には改善してみてください。

犬が届く場所にレーズンがあった

犬の手が届く場所にレーズンがあった場合、犬が食べてしまう場合があります。例えばテーブルの上などは注意が必要です。犬は鼻がいいので、見えていなくてもにおいで食べ物を探し当てて、食べてしまうかもしれません。犬が届く場所にはレーズンを置かないようにしましょう。

ちなみに、犬が誤食するのはお留守番のときが多いです。お留守番の時には特に注意が必要です。誤食を防ぐためにも、お留守番のときにはケージに入れてしまうのも手でしょう。

人間が食べてて落としたレーズンを食べてしまった

犬がレーズンを誤食するケースには、人間が食べてて落としてしまったレーズンを食べられてしまった、というものもあります。犬は人間が食べているものに魅力を感じるものなので、機会があったら食べてしまうものなのです。そして、この場合、人間が食べものを落とさないように努力するのには限界があります。

この場合、誤食を防ぐためにはしつけが重要です。きちんとしつけがされていれば、犬は落ちてきたものを食べるより、飼い主の言うことを聞くほうが重要だと考えるため、誤食しなくなります。

誤食を防ぐためにも、きちんとしたしつけが必要なのです。

レーズンが含まれているものを食べてしまった

レーズンはそのまま食べれることもありますが、他の食べ物の中に紛れ込んでいることもあります。

例えば、パン、クッキー、チョコレートなどのお菓子のほか、グラノーラなどのシリアルの中にも含まれていることがあります。

そして、このような場合にはレーズンが入っているかわかりずらい場合があるので注意が必要です。

これを防ぐためにも、犬が人間のものを勝手に食べないようにしつけが必要でしょう。また、人間が食べるものは犬が届かないところに置いておくのも大切です。

きなこ
きなこ
ぶどう中毒の原因は不明ですが、犬がレーズンを食べると下痢、嘔吐、急性腎不全などの症状が出てしまいます。

犬がレーズンを食べてしまったら、動物病院へ連れていくようにしましょう。

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