ドッグフードの達人(@dogfoodmaster)です。
今回の解析は、アメリカ産の高タンパクドッグフード「オリジン」です。
肉を最大90%も配合していると評判です。
■今回の解析商品:オリジン オリジナル
オリジンの総合評価(★3.8)
総評:高品質だが高級
「オリジン」は、チャンピョンペットフーズという会社が製造し、オリジンジャパンという日本の会社が輸入販売しているドッグフードです。当サイト独自の評価基準で厳正に審査した結果、「Bランク」の評価となりました。
オリジンは最大90%もの肉類が使用されている、有名なドッグフードブランドです。原材料にはヒューマングレードの良質な原材料が使用されており、特に気になる原材料は含まれていません。
そして、添加物についても栄養強化のために亜鉛が使用されているだけで、それ以外には含まれていないようです。成分についてはタンパク質と脂質が多くなっており、運動量が多い犬に適したドッグフードになっています。
そして、Amazonや楽天で購入することができ、公式サイトのサービスも充実しているため利便性も高くなっていますが、100gあたり300円と値段がかなり高くなっています。
オリジンの基本情報
参考価格 | 通常価格:2kg/6000円(税別) お試しセット:340g/1300円(税別) |
---|---|
100gあたり | 約300円 |
カロリー | 394kcal/100g |
メイン食材 | 新鮮鶏肉 |
原産国 | アメリカ |
対応年齢 | 全年齢対応 |
賞味期限 | 未開封で18か月、開封後なら3か月 |
販売元 | オリジンジャパン |
注目ポイント |
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最安値 | Rakuten |
オリジンの特徴
続いて、オリジンの特徴をより詳しくご紹介いたします。
①生物学的に適正なドッグフード
オリジンは “Biologically Appropriate” というコンセプトを掲げています。これは日本語に訳すと「生物学的に適正」という言葉になるのですが、要するに「犬がもともと食べていた食事を与えるべき」という主張です。
犬の先祖はハイイロオオカミなのですが、見た目が大きく異なるだけで、現在の犬も祖先のころから体内の器官の構造は大きく変わっていません。
そして、オリジンでは、このような事情から、ハイイロオオカミがもともと食べていた食事に近いドッグフードを与えるべきだと考えているのです。
そして、ハイイロオオカミは肉食なので、オリジンでは肉を多く配合することにとてもこだわっています。なんと、オリジンでは最大90%の原材料がお肉になっているのです。
しかも、多くのドッグフードがタンパク質の量を確保するためエンドウ豆やジャガイモやサツマイモなどを使用している中、オリジンでは肉や魚のみをタンパク質源として使用しています。また、オリジンに使用されている肉類のうち、2/3以上は生もしくは新鮮な肉になっています。
②ヒューマングレード原材料
オリジンではヒューマングレードで人が食べられるレベルの原材料のみを使用しています。また、添加物も、栄養強化のために亜鉛が添加されている以外は不使用になっています。
そのため、愛犬に安心して与えることができます。
③自社キッチンで製造
多くのドッグフードが他社に製造を委託している中、オリジンは自社の工場で生産を行っています。そして、オリジンを生産している工場はアメリカにあり、その工場はSQF、SFSFなどといった認証を取得した最新の設備が整った工場になっています。
オリジンの原材料と成分
オリジンに含まれている原材料と成分は以下の通りです。
(ピックアップ食材は緑文字、マイナス食材は赤文字で表記しています。)
新鮮鶏肉
オリジンの主原料は新鮮鶏肉です。新鮮鶏肉とは、新鮮な鶏肉のことです。
そして、鶏肉は消化吸収のよい上質なタンパク源で、鉄分やビタミンも豊富です。高タンパク・低脂質を理想とする犬にはぴったりの原材料と言えます。
新鮮七面鳥肉
新鮮七面鳥肉とは、新鮮な七面鳥の肉のことです。
そして、ターキー(七面鳥)は、高タンパク低脂肪でアレルゲンにもなりにくい食材です。
ビタミンB2やビタミンB6、ミネラルを豊富に含んでいます。肉の中では低脂肪なほうである鶏肉よりもヘルシーであることから、低カロリーのドッグフードによく用いられています。
新鮮全卵
新鮮全卵とは、新鮮な卵のことです。
そして、卵はたんぱく質が多く含まれている食べ物であり、ビタミンやミネラルもバランスよく含んでいます。
そのため、卵は犬にとっても有用なたんぱく質源です。また、ビタミンやミネラルによるさまざまな効果も期待できます。
まるごとグリーンピース
グリーンピースには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、愛犬の腸内環境を整え、便秘の解消や予防を行うのに効果的です。
また、グリーンピースには植物性たんぱく質が豊富に含まれており、なおかつ低脂肪です。
鶏肉脂肪
鶏脂とは鶏の脂肪のことですが、通常、廃棄されるような肉から製造されていると言われています。
ただ、オリジンはヒューマングレードの原材料を用いていると明記しているため、問題ない原料から製造されていると判断しました。
そして、特に気になる原材料は使用されておらず、添加物も栄養強化のために使用される亜鉛以外は用いられていないようです。
また、成分についてはタンパク質が38%とかなり高い割合になっており、カロリーも高めになっています。
そのため、オリジンは特に運動量が多い犬や成長のためにエネルギーが必要な幼犬などにおすすめのドッグフードになっています。
オリジンの口コミと評判
オリジンの口コミは以下の通りです。
良い口コミ評判
一番好きみたいです
色々なフードを試してきましたが、このフードが一番好きみたいです。
1ヶ月ほどでなくなりますが、酸化を防ぐために、開封したらすぐに2キロ入るアルミのジッパー袋に乾燥剤を入れて保存しています。
自分で食べてくれます
フードジプシーで色々な種類を試しましたが、こちらは自分から食べてくれます。
リニューアル後のフードも食べてくれました!
自分から食べてくれます
とてもグルメな愛犬ですが、自分から食べてくれるフードなので助かってます。
あまり食べるのが得意ではなく…こちらは消化吸収率が高いフードなので、給与量も少ないので負担もないですね。
悪い口コミ評判
食いつきが悪く残念
いつもはアカナをいろいろローテーションしています。はじめてオリジンにチャレンジしたのですが、食いつきが悪く残念でした。
あまり食いつきが良くなかったです
商品はすごく良いと思うのですが、うちのわんこはあまり食いつきが良くなかったです。人間が食べるものを度々与えてしまうので、すっかりグルメ犬になってしまったようです。(T_T)チーズなどトッピングすると何とか食べてくれます。高いのに残念!プレゼントで頂いたオリジナルおやつはすごく喜んで食べていました。
ただ、犬にも好き嫌いはあるため、食べてくれない場合もあるようです。
オリジンの最安値
初回購入 | – | – | – |
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通常購入 | 6000円 | 5832円 | 4800円 |
定期購入 | – | – | – |
送料 | 600円 | 0円 | 0円 |
オリジンは公式サイトから購入することもできますが、Amazonや楽天などの通販サイトから購入することもできます。そして、楽天から購入するのが最安値になっているようです。
ただ、Amazonや楽天などの通販サイトでオリジンが異常に安く売られている場合は、賞味期限が近いものや保存状態がよくないものである可能性があるので注意が必要です。また、並行輸入品が売られている可能性もあります。
そのため、価格の安さを求めるなら楽天から購入するのがおすすめですが、公式サイトから購入したほうが安心と言えます。
ちなみに、公式サイトではアウトレットセールをやっており、ここでは訳アリで価格が安くなっている商品が売られているため、安くて安心の商品を求める人は、こちらで購入してみるのもいいかもしれません。
そして、オリジンには340gで1300円の小さめのパッケージもあります。そのため、まずは愛犬の食いつきを確かめたいという場合にはこれを購入してみるといいでしょう。
また、オリジンの公式サイトでは、全額返金キャンペーンも開催されています。このキャンペーンでは、オリジンを初めて購入し、愛犬が食べてくれなかった場合、購入してから30日以内に申し込めば商品と引き換えに全額返金を受けることができます。
ただ、このキャンペーンはアウトレットセールで購入したものは対象外であり、5.45kg、5.9kg、11.3kgなどの大きなパッケージは対象外であり、1世帯1回までしか返金を受け付けてくれないという制限があります。
そして、オリジンは多くのドッグフードと同じように、大きなパッケージを購入したほうがお得になっています。具体的な価格表は以下のとおりです。
サイズ | 値段(税抜) |
---|---|
340g | 1300円 |
2kg | 6000円 |
5.9kg | 14500円 |
11.3kg | 21000円 |
オリジンの与え方
この項では、オリジンの与え方について解説していきたいと思います。
給餌量
オリジンの給餌量は以下の表の通りです。ちなみに、”WEIGHT OF DOG” とは犬の体重のことであり、”GR/DAY” は1日あたりの給餌量、”ACTIVE” はここでは運動量が多い犬、”LESS ACTIVE” はここでは運動量の少ない犬のことを表します。
ただ、この値はあくまで目安です。給餌量は年齢、活動量、代謝などによって異なります。愛犬に与えてみて、太ってきたら量を減らし、やせすぎてしまったら量を増やすようにしましょう。
フードの切り替え方
前のフードから、オリジンへ切り替えるときには、徐々に切り替えていくようにしましょう。
具体的には、まずオリジンを前のフードに1割ほど混ぜて与えます。そして、2日目は2割程度、3日目は3割程度などと、7~10日ほどかけてオリジンの割合を増やしていき、前のフードを減らしていくといいでしょう。
また、おなかが弱い犬の場合はもう少し長い時間をかけてゆっくりと移行していくようにしましょう。
もし急に新しいフードを与えてしまうと、犬のおなかがびっくりして、下痢の原因になってしまうかもしれません。
オリジンの賞味期限と保存方法
いくら良いフードでも、保存方法を間違えてしまったり、賞味期限を過ぎてしまったりすると、愛犬に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
そこで、この項ではオリジンの賞味期限と保存方法について解説していきたいと思います。
賞味期限
オリジンの賞味期限は未開封の場合には18か月、開封済みの場合には3か月になっています。
そして、ドッグフードは賞味期限を過ぎると酸化が進んでしまい、食いつきが悪くなってしまいますし、犬のさまざまな健康被害の原因になってしまう場合もあります。ドッグフードは賞味期限内に食べきるようにしましょう。
保存方法
オリジンは常温で冷暗所に保存するといいでしょう。
そして、温度や湿度が高い場所は避けるようにしてください。ちなみに、冷蔵庫に保存するのは避けるようにしましょう。冷蔵庫に保存してしまうと外に出したときに温度差で結露してドッグフードが湿ってしまい、それがカビの原因になる可能性があるからです。
オリジンの注意点
オリジンには注意が必要な点もあります。それぞれ見ていきましょう。
価格に注意!
オリジンは確かに良い原材料を用いていて、犬の体にとって良いフードになっていますが、値段は高いため、飼い主の経済的負担は大きくなってしまいます。
具体的には、オリジンは体重5㎏の運動量が少ない成犬の場合、給餌量の目安は57gなので、1日あたり約171円になります。これは、1か月で約5100円かかる計算になります。
ただ、ドッグフードの適量は愛犬の運動量などによっても変わるため、これはあくまで目安です。
並行輸入品に注意!
並行輸入品とは、海外のメーカーなどから不正規なルートで輸入した商品のことです。
具体的には、海外のドッグフードの会社から、その会社と関係のない個人や会社などが売られているドッグフードを買い取り、それを輸入して他の個人に販売すると並行輸入品ということになります。
そして、並行輸入品のメリットは価格が安いこと、日本で発売されていない商品であっても手に入れることができることです。ただ、並行輸入品は返品ができなかったり、アフターケアが受けられなかったりするので注意が必要です。
また、並行輸入品は偽物である可能性もありますし、正規ルートで買ったドッグフードより消費期限が短い場合もあります。
以上のことから、並行輸入品ではなく、正規のルートで購入したドッグフードのほうが安心だと言えるでしょう。
オリジンの種類
オリジンには以下のようなラインナップがあります。
パピー
パピーは幼犬用のドッグフードになっています。鶏肉、七面鳥肉、鶏卵、天然の魚などの肉類がたっぷりと使用されています。
パピーラージ
パピーラージは大型犬の幼犬用のドッグフードになっています。鶏肉、七面鳥肉、鶏卵、天然の魚などの肉類がたっぷりと使用されています。
6フィッシュドッグ
6フィッシュドッグは魚を多く使用したドッグフードになっています。淡水魚と海水魚がたっぷり使用されており、お魚が好きな犬に特におすすめできます。
オリジナル
オリジナルは幼犬からシニア犬まで、すべての年齢の犬が対象年齢になっているドッグフードです。鶏肉、七面鳥肉、鶏卵、天然の魚などの肉類がたっぷりと使用されています。
シニア
シニアはシニア犬に適したドッグフードになっています。鶏肉、七面鳥肉、鶏卵、天然の魚などの肉類がたっぷりと使用されており、カロリーが抑えられたラインナップになっています。
レジオナルレッド
レジオナルレッドはアンガスビーフ、イノシシ、ボーアヤギ、ラム、ヨークシャー豚などの肉類が配合されたドッグフードになっています。全年齢に対応しています。
フィット&トリムドッグ
フィット&トリムドッグは運動が不足しがちな室内で飼われている犬や、ダイエットが必要な犬などに適したドッグフードになっています。カロリーが制限された食事になっています。
オリジンのQ&A
その他、オリジンによくある質問をまとめました。
Q①:粒の大きさはどのくらいですか?
オリジンの粒にはばらつきがありますが、だいたい直径15mm程度の平丸型になっています。
これは粒としては大きめであり、中型犬や大型犬に適した粒になっています。
Q②:アカナとの違いは何ですか?
アカナとオリジンは同じチャンピョンペットフーズという会社が製造しており、姉妹ブランドになっています。そのため、似ている点も多くありますが、もちろん違う点もあります。
それは配合されている肉類の量で、アカナには肉類が50~70%程度使用されているのに対して、オリジンでは最大90%ものお肉が使用されています。そして、多くの肉類が使用されている分、オリジンはアカナよりも高価なドッグフードになっています。
肉類の多さを重視するならオリジン、価格の安さを重視するならアカナを選ぶとよいでしょう。
Q③:オリジンはリニューアルされたと聞きましたが、何が変わったのですか?
オリジンは2017年の春にリニューアルを行っています。
このリニューアルでは肉類の配合率が増え、これまで多く使用されていた栄養添加物が亜鉛だけになりました。また、これまではアカナと同じ、カナダの工場で生産されていたのが、アメリカのケンタッキー州にある工場で生産されるようになりました。
そして、このリニューアルでオリジンのパッケージサイズがそれぞれ少し減り、100gあたりの値段は上昇しました。