ドッグフードについて調べていると、「WDJ」という文字を目にして疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
WDJとは、アメリカで発行されている犬専門の月刊誌です。
WDJが毎年行っているドッグフードの格付けは、世界中の愛犬家が参考にしているため、知っておいて損はありません。
そこで、この記事では、アメリカの雑誌であるWDJについての情報に加えて、WDJによる8つのフード選定基準を詳しく解説します。
WDJはアメリカの犬専門雑誌
WDJは、“The Whole Dog Journal”の略で、アメリカで発行されている犬専門の月刊誌です。
ホールドッグジャーナルと読みます。
以下のように、犬の飼い主に役立つ情報を掲載しています。
- 子犬の育て方
- 老犬のケアの仕方
- 犬の問題行動の改善方法
- 役立つグッズ
WDJと他の雑誌の違い
WDJと他の雑誌の違いは、広告収入を得ているかどうかです。
一般的に、雑誌は広告収入で制作するため、スポンサーや企業の宣伝になるような内容になることが多いです。
しかし、WDJは広告収入を一切受けずに、読者からの購読料のみで制作しているため、特定の商品の宣伝をせずに公平な目線で雑誌を制作することができます。
ちなみに、WDJの年間購読料は$20.00(日本円で約2,200円)です。
そのため、購読する時には、翻訳ソフトなどを使うとスムーズです。
WDJによるドッグフードの格付け
WDJの中でも、特に読者の注目を集めるのがドッグフードの格付けです。
格付けは毎年行われ、推奨するフードと推奨しないフードを明確に掲載します。
WDJの格付けは世界中の愛犬家に影響を与えるため、推奨するフードとして掲載されると、「WDJ認定」などと宣伝に使われることもあります。
ただし、アメリカの雑誌のため、格付け対象はアメリカ産のフードが多く、日本産のドッグフードは対象ではありません。
WDJによるドッグフードの格付けの注意点
WDJによるドッグフードの格付けは、あくまでもひとつの目安にすぎない点に注意しましょう。
なぜなら、ドッグフードの格付けは、以下のような手順で行われているからです。
- パッケージの原材料や成分表を参考にする
- 他の研究機関の情報を参考にする
- メーカーに問い合わせする
つまり、フードの成分の分析などは行っていないため、科学的観点の分析結果ではありません。
また、メーカーに問い合わせて回答が得られなかったフードは、格付けの対象外にしています。
したがって、あくまでもひとつの目安として参考にしましょう。
WDJによる8つのフード選定基準
WDJは、格付けにおいて、フードを選定する時の基準を定めています。
具体的には以下の8つです。
- 高品質の動物性タンパク質を多く使用している
- 副産物を使用していない
- タンパク質や脂肪を明確化している
- 原材料欄の先頭の方に動物性タンパク質が含まれる
- 原材料欄の先頭の方に穀物や野菜が含まれていない
- 人工の着色料・香料・保存料を使用していない
- 甘味料を使用していない
- オーガニックの原材料を使用している
それぞれ詳しく解説します。
基準①高品質の動物性タンパク質を多く使用している
WDJによる1つ目の基準は、高品質の動物性タンパク質を多く使用していることです。
高品質の動物性タンパク質には、肉類や魚類があります。
どんな種類のタンパク質が、どのくらい使用されているかを基準にしています。
基準②副産物を使用していない
WDJによる2つ目の基準は、副産物や家禽(かきん)副産物を使用していないことです。
副産物とは、食用の家禽や家畜の体のうち、肉と定義された部位以外のことです。
本来なら破棄するような部位を、細かく砕くなどして使用していないかを基準にしています。
基準③脂肪分やタンパク質を明確化している
WDJによる3つ目の基準は、タンパク質や脂肪を明確化していることです。
例えば、「動物性脂肪」などの曖昧な表記は、どんな動物からとった脂か不明であるため好ましくありません。
どんな種類のタンパク質や脂肪が使用されているかを基準にしています。
基準④原材料欄の先頭の方に動物性タンパク質が含まれる
WDJによる4つ目の基準は、原材料欄の先頭の方に、1〜2種類の動物性タンパク質が含まれていることです。
原材料は、使用量が多い順から表記されています。
そのため、1〜2種類の動物性タンパク質が先頭の方に記載されていれば、使用量が多いことになります。
基準⑤原材料欄の先頭の方に穀物や野菜が含まれていない
WDJによる5つ目の基準は、原材料欄の先頭の方に、穀物や野菜が含まれていないことです。
原材料欄の先頭の方に表記があると、穀物や野菜の使用量が多いことになります。
タンパク質が重視されるため、穀物や野菜が必要以上に多く含まれていないかを基準にしています。
基準⑥人工の着色料・香料・保存料を使用していない
WDJによる5つ目の基準は、人工の着色料・香料・保存料を使用していないことです。
人間と同じく、犬にとっても添加物はなるべく避けたいものであるため、基準にしています。
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基準⑦甘味料を使用していない
WDJによる5つ目の基準は、甘味料を使用していないことです。
人間と同じく、犬にとっても甘味料はなるべく避けたいものであるため、基準にしています。
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基準⑧オーガニックの原材料を使用している
WDJによる5つ目の基準は、オーガニックの原材料を使用していることです。
オーガニックとは、日本語で「有機栽培」という意味で、化学肥料や農薬などをなるべく使用しない生産方法です。
補足:アメリカのペットフードの規制
WDJはアメリカの雑誌のため、格付け対象はアメリカ産のフードが多いです。
アメリカでは、以下のような方法でドッグフードなどのペットフードを規制しています。
連邦政府 | 連邦食品・医薬品・化粧品法に基づき、安全確保の観点からペットフードを含む飼料全般を規制 |
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州政府 | AAFCOの基準に基づき、州法により流通の観点から市販のペットフードを規制 |
ちなみに、日本では2009年からペットフード安全法が施行されました。
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アメリカ産のドッグフード
アメリカ産のドッグフードには以下のようなものがあります。
まとめ
以上、この記事ではアメリカの雑誌であるWDJについての情報に加えて、WDJによる8つのフード選定基準を解説しました。
最後にポイントをおさらいしましょう。
WDJの特徴 | ●アメリカで発行されている犬専門の月刊誌 ●広告収入を得ていない |
---|---|
格付けの注意点 | 化学的根拠に基づいていない |
8つのフード選定基準 | ①高品質の動物性タンパク質を多く使用している ②副産物を使用していない ③タンパク質や脂肪を明確化している ④原材料欄の先頭の方に動物性タンパク質が含まれる ⑤原材料欄の先頭の方に穀物や野菜が含まれていない ⑥人工の着色料・香料・保存料を使用していない ⑦甘味料を使用していない ⑧オーガニックの原材料を使用している |
WDJの格付けの対象に、日本産のフードは含まれていません。
しかし、WDJの格付けは世界中の愛犬家が参考にしているため、ひとつの目安として参考にできます。
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