「愛犬に水以外の飲み物を与えても良いの?」
「犬に与えるのはダメな飲み物が知りたい」
そんなお悩みをお持ちの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬と一緒に生活していると、犬が人間の飲み物を欲しがる仕草をすることもありますよね。
しかし、中には、犬に与えると命に関わる危険な飲み物もあります。
そこで、この記事では、犬に与えると危険な飲み物に加えて、与え方に注意すべき飲み物も詳しく解説します。
結論:犬に与えると危険な飲み物は多い
犬に与えると危険な飲み物をまとめると、以下のようになります。
与えると危険な飲み物 | ●アルコール ●カフェイン ●牛乳 ●ココア ●ジュース・野菜ジュース ●味噌汁・ラーメンの汁 ●危険な液体 |
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与え方に注意すべき飲み物 | ●ミネラルウォーター ●スポーツドリンク |
犬に与えると危険な飲み物
犬に与えると危険な飲み物には以下のようなものがあります。
- アルコール
- カフェイン
- 牛乳
- ココア
- ジュース・野菜ジュース
- 味噌汁・ラーメンの汁
- 危険な液体
それぞれ詳しく解説します。
アルコール
犬に与えると危険な飲み物に、アルコールがあります。
犬は、アルコールを分解する機能が備わっていません。
そのため、アルコールを与えると急性アルコール中毒を起こし、最悪の場合、命を落とすこともあります。
症状 | ●下痢や嘔吐 ●高体温 ●情動不安 ●過剰なパンティング ●筋肉の震え ●意識障害 ●痙攣 |
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アルコールを含むものには、以下のようなものがあります。
- 一部の洋菓子
- ビール
- ワイン
- 日本酒
- カクテル
焼酎やウィスキーなどアルコール度数が高いお酒は、少量でも致死量に達することがあります。
また、パンを焼く前の生地や、腐敗したりんごにアルコールの一種であるエタノールを含むため、与えてはいけません。
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カフェイン
犬に与えると危険な飲み物に、カフェインがあります。
カフェインは、緑茶やコーヒーに含まれる物質です。
カフェインには、中枢神経を刺激して興奮させる作用があります。
犬は人間よりも作用を受けやすいため、カフェイン中毒を起こし、最悪の場合、命を落とすこともあります。
少量飲む程度ではすぐに症状が出ることはありませんが、日常的に与えるのは避けましょう。
症状 | ●落ち着きがなくなる ●ふらつき ●筋硬直 ●不整脈 ●呼吸不全 ●痙攣 |
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カフェインを含むものには、以下のようなものがあります。
カフェインはお茶類に多く含まれており、コーヒーが100mlあたり60mgのカフェインを含むのに対して、玉露は100mlあたり160mgのカフェインが含まれています。
コーヒーゼリーや抹茶アイスなど、カフェインを含むものを加工したものでも症状が起こるため注意しましょう。
また、紅茶や烏龍茶に含まれるポリフェノールは、貧血や肝臓障害などを引き起こすことがあります。
お茶類は犬にとって良くない効果のものが多く含まれるため、与えないようにしましょう。
牛乳
犬に与えると危険な飲み物に、牛乳があります。
牛乳自体には、犬に有害な成分は含まれていません。
ただし、ほとんどの犬は牛乳を消化する酵素のラクターゼが少ない「乳糖不耐症」であるため、牛乳をうまく消化できずにお腹を壊す可能性があります。
他にも、以下のような理由から、犬に牛乳を与えることは危険性があります。
- 子犬から成犬になるにつれて、ラクターゼが減少する
- 突然、牛乳アレルギーになることもある
そのため、犬に牛乳を与える時には、以下のような犬用のミルクを与えましょう。
人間用の牛乳を水で薄めて与えても良いですが、手間を考慮すると犬用のミルクを与えるほうが良いでしょう。
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ココア
犬に与えると危険な飲み物に、ココアがあります。
ココアの原料であるカカオには、テオブロミンが含まれています。
テオブロミンは中毒性があるため、犬に与えると大変危険です。
症状が現れる量には個体差がありますが、最悪の場合、命を落とすこともあります。
軽症 | ●下痢や嘔吐 ●のどの渇きの増加 ●元気がなくなる ●筋肉の振戦(ふるえ) ●不整脈 ●高体温 |
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重症 | ●筋肉の硬直 ●痙攣 ●昏睡 ●死亡 |
犬は甘味が好きなため、甘い香りのココアを欲しがることがあります。
アイスやお菓子も、ココアパウダーを含むことがあるため注意しましょう。
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ジュース・野菜ジュース
犬に与えると危険な飲み物に、ジュースや野菜ジュースがあります。
ジュースは糖分を多く含むため、犬に与えると、肥満になりやすくなります。
また、ジュースと同じく野菜ジュースも、塩分や糖分を多く含みます。
野菜ジュースには、犬にとって有害な玉ねぎが含まれている可能性もあります。
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味噌汁・ラーメンの汁
犬に与えると危険な飲み物に、味噌汁やラーメンの汁があります。
味噌汁やラーメンの汁は塩分を多く含むため、高血圧になりやすくなったり、心臓に負担をかけたりします。
塩分を多くスープには以下のようなものがあります。
- 味噌汁
- ラーメンの汁
- うどんのスープ
ひと昔前には、お米に味噌汁をかけたものを犬に与えていました。
このご飯はとても塩分が高いため、犬の寿命は現在よりも短かったのです。
危険な液体
飲み物ではありませんが、犬が飲むと危険なものには、以下のようなものがあります。
- 海水
- プールの水
- 水たまりの水
- 不凍液(ふとうえき)
- 洗剤
- 漂白剤
基本的に、人間が飲むと危険なものは、犬にとっても危険です。
海水は塩分が多く、プールの水も塩素で消毒されているため、塩分を多く含みます。
水遊びをする時には誤って海水やプールの水を大量に飲まないように注意しましょう。
与え方に注意すべき飲み物
犬に与える時に注意すべき飲み物には、以下のようなものがあります。
- ミネラルウォーター
- スポーツドリンク
それぞれ詳しく解説します。
ミネラルウォーター
与え方に注意すべき飲み物に、ミネラルウォーターがあります。
ミネラルウォーターを犬に与えても良いかどうかは、成分によって異なります。
なぜなら、ミネラルウォーターはミネラル(カルシウムとマグネシウム)を多く含むからです。
犬がマグネシウムを過剰摂取すると、下痢や尿路結石を起こすことがあるため、与えてはいけないとされています。
ちなみに、ミネラルの量によって水は以下の2種類に分けられます。
硬水 | ミネラルの量が多い |
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軟水 | ミネラルの量が少ない |
海外産のミネラルウォーターは硬水のことが多いため、犬には適さないとされています。
一方、日本製のミネラルウォーターは軟水のことが多いため、与えても問題はないとされています。
しかし、犬の水分補給は水道水で十分であるため、ミネラルウォーターを与える必要はありません。
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スポーツドリンク
与え方に注意すべき飲み物に、スポーツドリンクがあります。
人間用のスポーツドリンクを水で薄めて与えても良いですが、基本的には、犬用のスポーツドリンクを与えましょう。
なぜなら、人間用のスポーツドリンクは塩分と糖分を多く含むからです。
夏など暑い時期は、犬が夏バテや熱中症にならないように、以下のような犬用のスポーツドリンクを与えましょう。
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犬が危険な飲み物を飲んだら病院へ
犬が危険な飲み物を飲んだ時には、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
飲んでから時間が経ち、犬に症状が出た場合、飼い主にできることはほとんどありません。
動物病院に連れて行く時は、以下のようなことを明らかにしておきましょう。
- 何を飲んだか
- いつ飲んだか
- どのくらい飲んだか
危険な液体を飲んだのではなく、目に入ったり皮膚に触れたりした場合は、すぐに大量の水で洗い流しましょう。
その時は、飼い主も手袋やエプロンをして、危険な液体に触れないように保護しましょう。
犬に与えても良い飲み物
犬に与えても良い飲み物には以下のようなものがあります。
- 水道水
- 炭酸水
- 豆乳
- 麦茶
それぞれ詳しく解説します。
水道水
犬に与えても良い飲み物には、水道水があります。
日本の水道水は水質検査が厳しいため、高い品質が保たれているからです。
もし、水道水の塩素が気になる場合は、一度沸騰させたり、カルキ抜きを行ったりしましょう。
地域によっては、水道水が硬水の場合もありますが、以下のようなグッズを使うと軟水にすることができます。
また、水道水を凍らせてつくった氷を与えても基本的に問題はありません。
ただし、舌に氷が張り付かないように、水で十分に濡らしてから与えましょう。
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炭酸水
犬に与えても良い飲み物には、炭酸水があります。
炭酸水自体には、犬に有害な成分は含まれていません。
ただし、以下のような炭酸飲料を与えるのはやめましょう。
- ソーダ水
- コーラ
- ラムネ
上記の炭酸飲料は、糖分を多く含むほか、カフェインや与えてはいけない人工添加物であるキシリトールも含む可能性があります。
犬の水分補給は水道水で十分であるため、炭酸水を与える必要はありません。
豆乳
犬に与えても良い飲み物には、豆乳があります。
豆乳はタンパク質を多く含むため、犬のエネルギー源になります。
暑くて食欲不振の時など、ドライフードに豆乳をかけること食いつきが良くなることもあります。
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麦茶
犬に与えても良い飲み物には、麦茶があります。
麦茶の原料は大麦やハト麦のため、カフェインを含みません。
カフェインを含まない飲み物には以下のようなものがあります。
ただし、麦茶にはミネラルが多く含まれるため、過剰摂取すると下痢や尿路結石を起こすことがあります。
また、そば茶はそばアレルギー反応を起こすことがありますので注意しましょう。
まとめ
以上、この記事では、犬に与えると危険な飲み物に加えて、与え方に注意すべき飲み物ついて解説しました。
最後にポイントをおさらいしましょう。
与えると危険な飲み物 | ●アルコール ●カフェイン ●牛乳 ●ココア ●ジュース・野菜ジュース ●味噌汁・ラーメンの汁 ●危険な液体 |
---|---|
与え方に注意すべき飲み物 | ●ミネラルウォーター ●スポーツドリンク |
人間の飲み物の中には、犬に与えると命に関わる飲み物もあります。
誤って飲ませることのないように、犬に危険な飲み物をしっかり覚えておきましょう。
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