ドッグフードの達人(@dogfoodmaster)です。
今回の解析は、高血糖・高脂血に対応したドッグフード『犬心「糖&脂コントロール」』です。
食事療法食なのに食いつきがよいと評判です。
犬心「糖&脂コントロール」の総合評価(★2.7)
総評:品質も値段もそれなり
「犬心『糖&脂コントロール』」は、大和菌学研究所という日本の会社が製造販売しているドッグフードです。当サイト独自の評価基準で厳正に審査した結果、「Dランク」の評価となりました。
犬心「糖&脂コントロール」は高血糖と高脂血がかかわる、「クッシング症候群」「膵(すい)炎」「甲状腺機能低下症」「高脂血症」「糖尿病」「肥満」「胆泥(たんでい)症・胆嚢(たんのう)粘液嚢腫(のうしゅ)」の7つのトラブルや病気に対応した療法食です。
犬心「糖&脂コントロール」にはヒューマングレードで品質の高い原材料が使用されていますが、とうもろこしや大豆など、犬にあまり適していない原材料が含まれているのは残念です。そして、添加物については完全に無添加になっています。
また、成分は、脂質が5~9%になっています。犬心「糖&脂コントロール」は療法食ではありますが、この値では長期的に使用すると脂質が足りなくなってしまう可能性があります。与える時には念のため、獣医師に確認したほうがいいかもしれません。
利便性についてはAmazonや楽天から購入できないのはやや不便ですが、公式サイトから定期コースや無料サンプルを手に入れることができるのがうれしいですね。
値段は通常購入の場合100gあたり260円になるので、やや高めと言えるでしょう。
総合すると、それなりの品質を持つドッグフードだが、値段もそれなりにすると言えるでしょう。
犬心「糖&脂コントロール」の基本情報
参考価格 | 通常価格:1kg/2600円(税別) 定期購入:3kg/6400円(税別) お試しセット:200g/0円(税別) |
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100gあたり | 約260円 |
カロリー | 325kcal/100g |
メイン食材 | 生肉(牛) |
原産国 | 日本 |
対応年齢 | 全年齢対応 |
賞味期限 | 未開封の場合1年 |
販売元 | 大和菌学研究所 |
注目ポイント |
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最安値 | 公式サイト |
犬心「糖&脂コントロール」の特徴
続いて、犬心「糖&脂コントロール」の特徴をより詳しくご紹介いたします。
①血糖をコントロール
犬心「糖&脂コントロール」では食事に急激に血糖値が上昇する原因となる、消化されやすい糖質を制限しています。ちなみに、大豆やトウモロコシなど食物繊維を豊富に含む穀物を使用することで、糖質がすぐに消化されてしまうことを防いでいるようです。
また、糖質全体の量も減らしています。具体的には、消化することができる炭水化物の量を45%以下にまで減らしています。ちなみに、高血糖の犬に推奨される消化できる炭水化物の量は55%以下です。犬心「糖&脂コントロール」ではかなり制限されていることがわかりますね。
②脂質へのこだわり
犬心「糖&脂コントロール」はもちろん脂質も減らしたドッグフードになっており、5%以下にまで抑えられています。ただ、それだけではなく脂質にはこだわりもあります。
具体的には、生肉、生魚、ココナッツなどに含まれているオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸が脂質の中心になっています。ちなみに、オメガ3脂肪酸には健康を保つのに役立つことが知られているDHAやEPAなどが含まれており、オメガ6脂肪酸には悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
さらに、犬心「糖&脂コントロール」では低温で製造することによって脂肪の酸化を抑制し、愛犬が新鮮でよい油を摂取できるようになっています。
③腸内健康の維持
犬心「糖&脂コントロール」には乳酸菌やオリゴ糖などが含まれています。そして、乳酸菌は腸内で善玉菌として働き、オリゴ糖は腸内で善玉菌のエサになり、働きを助けます。これらの成分が腸内環境をサポートするのに役立ちます。
また、犬心「糖&脂コントロール」の原材料のひとつである花びらたけにはβグルカンという成分が含まれています。また、犬心「糖&脂コントロール」にはLPSという成分も含まれます。これらの成分は免疫力を保つのに役立ちます。
④酸化防止の工夫
いくらよい原材料を使用し、無添加にこだわっていても、フードは酸化してしまうと食いつきが悪くなってしまいますし、下痢や嘔吐などを引き起こすこともあります。
そこで、犬心「糖&脂コントロール」には酸化防止のための工夫も施されています。
具体的には、外部の空気や光から守るためにアルミ製の袋を使用し、中には酸素を抜くため、脱酸素シートも封入されています。
これにより、犬心「糖&脂コントロール」は無添加のドッグフードなのに、未開封で1年という長い賞味期限をもたせることに成功しています。
⑤12の不使用
犬心「糖&脂コントロール」では以下の12の不使用を宣言しています。そのため、愛犬に安心して与えることができます。
犬心「糖&脂コントロール」の原材料と成分
犬心「糖&脂コントロール」に含まれている原材料と成分は以下の通りです。
(ピックアップ食材は緑文字、マイナス食材は赤文字で表記しています。)
生肉(牛)
犬心「糖&脂コントロール」の主原料は生肉(牛)です。
牛肉の特徴は良質なたんぱく質を豊富に含んでおり、脂質が多く、他の肉よりもカロリーが高いことです。亜鉛や鉄分、ビタミンB群も豊富に含まれています。そのため、成長期の子犬や活動量が多い成犬に対して特におすすめです。
生肉(馬)
馬肉は低カロリー高たんぱくであり、ビタミンやミネラルが豊富です。ほかの動物にはほとんど含まれないオメガ3脂肪酸が多いのも特徴です。オメガ3脂肪酸はがんの発生を抑制したり、血液の流れを良くしたりします。また、アレルギーを起こしにくいとも言われています。
生肉(鶏)
鶏肉は消化吸収のよい上質なタンパク源で、鉄分やビタミンも豊富です。高タンパク・低脂質を理想とする犬にはぴったりの原材料と言えます。
魚粉
魚粉は通常、どんな魚が含まれているかわからず、粗悪な原料が使用されている可能性がありますが、今回はヒューマングレードの原料を用いていると明記されているため、問題ない原材料を用いていると判断しました。
玄米
玄米は犬にとって優れた炭水化物源です。また、炭水化物のほかにもビタミン類などがバランスよく含まれています。
なので食物繊維による整腸効果が期待でき、ビタミン類が体の調子を整えてくれます。
大麦
大麦を食べると食物繊維の働きにより腸内環境が改善されます。また、犬がアレルギーや風邪に強い体になります。
また、カルシウムの働きにより骨が丈夫になり、精神的にも安定するようになります。
とうもろこし
犬心「糖&脂コントロール」に使用されているとうもろこしは、ひげ・皮・芯の部分が使われていないため、比較的安心できます。
消化しやすいものではありませんが、犬のエネルギー源となる糖質や植物性タンパク質などの補給に役立ちます。
ただ、まれにアレルギー反応が出ることもあるため、与える際は注意が必要です。
大豆
大豆には植物性たんぱく質をはじめ、必須アミノ酸、リノール酸、イソフラボンなどの成分が含まれています。特に植物性たんぱく質は豊富です。
ただ、大豆はアレルゲンになりやすい食材です。また、消化にもあまりよくないので食べすぎには注意が必要です。
メイン食材に牛、馬、鶏の生肉を使用されているのもうれしいポイントです。お肉が豊富に使用されているのが、食いつきの秘密なのかもしれません。
オリゴ糖や乳酸菌などの腸内環境をサポートしてくれる原材料が含まれているのもよい印象です。
ただ、トウモロコシや大豆が含まれているのはやや残念です。これらの原材料が使用されているのは「血糖値を急激に上昇させないため」らしいのですが、アレルゲンになりやすいのは確かです。
犬心「糖&脂コントロール」の口コミと評判
犬心「糖&脂コントロール」の口コミは以下の通りです。
良い口コミ評判
とても助かっています
慢性膵炎を発症したのは、トロイが2才の頃です。
以来、何とかやってきましたが、昨秋、とうとう糖尿病も併発してしまいました。
ちょうどそのとき、「犬心」のを知り、これしかない、という心境でした。
闘病は続きますが、トロイの食事管理ができて、とても助かっています。
最近、少し体重が増え、状態が良いと感じています。
ずっと続けていきたいフードです
愛犬マギーの病状は、糖尿病です。6才で発症し、ひどい時はブルブルふるえるような仕草をとります。
そして、獣医さんに勧められた療法食があまり好きではないようで、食事管理にも気を使ってきました。
でも、今は「犬心」があるから安心しています。安全で良いものだと思うし、マギーも気に入っているようで、犬心をとにかく欲しがります。
ずっと続けていきたいフードです。
食いつきが良く、便質が程なく変わりました
子供と兄弟のように成長し、家族の一員として暮らしている愛犬です。
膵炎・糖尿病・高脂血を併発し、本当にショックでした。ダメかもしれないと思ったこともありました。
犬心は、食いつきが良く、便質が程なく変わりました。ウチのワンコに合っているなと思いましたね。
皆で近所の川口湖に散歩に行くなど、家族が明るさを取り戻しています。
いくら体によい療法食でも、食べてくれなければ意味がないので、食いつきがよいのは助かりますよね。それを実感している声が多い印象です。
犬心「糖&脂コントロール」の最安値
初回購入 | – | – | – |
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通常購入 | 2600円 | – | – |
定期購入 | 2133円(1袋あたり) | – | – |
送料 | 510円(通常購入で関東・信越・中部・北陸・関西・中国・四国・九州地方へ配送した場合) | – | – |
犬心「糖&脂コントロール」はAmazonや楽天で購入することができないので、公式サイトから購入するのが唯一の方法になります。
そして、公式サイトでは通常購入だけではなく、定期コースを利用することもできます。ちなみに、犬心「糖&脂コントロール」の定期コースでは無料サンプルも手に入れることができます。
具体的には、定期コースを申し込む時には、はじめに200gの無料サンプルを手に入れることもできます。無料サンプルは送料もかかりません。そして、食いつきが悪かった場合には無料サンプルの発送から9日以内に電話かメールでキャンセルすれば、定期コースを解約することができます。
ちなみに、定期コースでは配送サイクルを1か月単位で選ぶことができます。そして、犬心「糖&脂コントロール」には通常購入でも定期コースでも、まとめ買いによる割引があります。それぞれの値段は以下の通りです。
通常購入 | 定期コース | |
---|---|---|
3袋 | 6500円 | 6400円 |
6袋 | 11500円 | 11400円 |
9袋 | 16000円 | 15900円 |
12袋 | 19800円 | 19700円 |
犬心「糖&脂コントロール」の与え方
この項では、犬心「糖&脂コントロール」の与え方について解説していきたいと思います。
給餌量
犬心「糖&脂コントロール」の給餌量は以下の表の通りです。
ただ、この値はあくまで目安です。給餌量は年齢、活動量、代謝などによって異なります。愛犬に与えてみて、太ってきたら量を減らし、やせすぎてしまったら量を増やすようにしましょう。
フードの切り替え方
前のフードから、犬心「糖&脂コントロール」へ切り替えるときには、徐々に切り替えていくようにしましょう。
具体的には、まず犬心「糖&脂コントロール」を前のフードに1割ほど混ぜて与えます。そして、2日目は2割程度、3日目は3割程度などと、7~10日ほどかけて犬心「糖&脂コントロール」の割合を増やしていき、前のフードを減らしていくといいでしょう。
また、おなかが弱い犬の場合はもう少し長い時間をかけてゆっくりと移行していくようにしましょう。
もし急に新しいフードを与えてしまうと、犬のおなかがびっくりして、下痢の原因になってしまうかもしれません。
犬心「糖&脂コントロール」の賞味期限と保存方法
いくら良いフードでも、保存方法を間違えてしまったり、賞味期限を過ぎてしまったりすると、愛犬に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
そこで、この項では犬心「糖&脂コントロール」の賞味期限と保存方法について解説していきたいと思います。
賞味期限
犬心「糖&脂コントロール」の賞味期限は未開封で製造から1年になっています。
そして、ドッグフードは賞味期限を過ぎると酸化が進んでしまい、食いつきが悪くなってしまいますし、犬のさまざまな健康被害の原因になってしまう場合もあります。ドッグフードは賞味期限内に食べきるようにしましょう。
保存方法
犬心「糖&脂コントロール」は常温で冷暗所に保存するといいでしょう。
そして、温度や湿度が高い場所は避けるようにしてください。ちなみに、冷蔵庫に保存するのは避けるようにしましょう。冷蔵庫に保存してしまうと外に出したときに温度差で結露してドッグフードが湿ってしまい、それがカビの原因になる可能性があるからです。
犬心「糖&脂コントロール」の注意点
犬心「糖&脂コントロール」には注意が必要な点もあります。それぞれ見ていきましょう。
価格に注意!
犬心「糖&脂コントロール」は確かに良い原材料を用いていて、犬の体にとって良いフードになっていますが、値段は高いため、飼い主の経済的負担は大きくなってしまいます。
具体的には、犬心「糖&脂コントロール」は体重5㎏の成犬の場合、給餌量の目安は100gなので、定期コースで1回あたり3kgを購入した場合、1日あたり約213円になります。これは、1か月で約6400円かかる計算になります。
ただ、ドッグフードの適量は愛犬の運動量などによっても変わるため、これはあくまで目安です。
アレルギーに注意!
すべての食材や添加物は、アレルギーを引き起こす可能性があります。特に、犬心「糖&脂コントロール」に含まれているとうもろこしや大豆は犬にとってアレルゲンになりやすい食材です。
そのため、ドッグフードに含まれている原材料により、アレルギーが引き起こされてしまう可能性もあります。
ですので、アレルギー検査などを行い、愛犬のアレルギーについてはあらかじめ把握しておいたほうがいいでしょう。
また、ドッグフードを食べて嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、そのドッグフードを食べるのはやめたほうがいいでしょう。
犬心「糖&脂コントロール」の種類
この記事では犬心「糖&脂コントロール」について解析してきましたが、犬心にはほかにも以下のようなラインナップがあります。
犬心「糖&脂コントロール」のQ&A
その他、犬心「糖&脂コントロール」によくある質問をまとめました。
Q①:粒の大きさはどのくらいですか?
犬心「糖&脂コントロール」は円筒形の粒をしており、大きさはバラバラですが、直径は7~15mmほどになっています。
Q②:健康な犬に与えてもいいの?
犬心「糖&脂コントロール」は病気に対応した食事療法食です。脂肪や糖分が抑えられているため、健康な犬に与えるのには向いていません。具体的には、犬心「糖&脂コントロール」の場合、脂質が5~9%になっており、これは健康な犬へ与えるには少なすぎる量です。
また、愛犬が肥満気味で、低脂質の食事を与えたい場合にも、自分の判断では与えず、必ず獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。素人判断で与えると、思わぬ結果を招いてしまう場合もあります。